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【プロバイダー】

プロバイダーによる「有害サイト」フィルタリングサービスがスタート

■URL
http://www.coara.or.jp/kids/ (ニューコアラ)
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/news/1999/Mar/8.html (InfoWeb)

 大分県の地域プロバイダー「ニューコアラ」が、有害サイトへの接続を制御するサービス「キッズ・コアラ」を3月23日開始する。また、大手プロバイダー「InfoWeb」も同様のサービス「コンテンツフィルタリングサービス」を4月1日から開始する。両社とも、主に家庭や学校のユーザーを対象にしており、サービス提供には、最近の有害情報に触発された犯罪の多発が背景にあるという。

 「キッズ・コアラ」サービスでは、フィルタリング機能を備えた専用のサーバーを設置し「有害情報」をカットする。ユーザーは、キッズ・コアラ専用のアクセスポイント(当面大分市内局のみ)に接続して利用するほか、コアラの従来の接続サービスと併用することも可能だ。料金は、専用で利用する場合、従来のコアラ接続料金+1,000円(別途、初期登録料2,000円)、併用する場合は、従来のコアラ接続料金のみとなる。

 規制される情報は、成人向け、違法薬物、軍事/テロ、人種差別、非一般的な性行為などの13項目に渡っており、日本語サイト9万を含む約53万のURLが規制サイトとして登録されている。なお、フィルタリングソフトには、米NetPartners社の開発によるフィルタリングソフト「WebSENSE」をコアラ用にアレンジしたものを採用している。

 一方、InfoWebが提供する「コンテンツフィルタリング機能」は、全国のInfoWeb「端末型ダイヤルアップIPサービス」利用者に無償で提供する。こちらは、専用のダイヤルアップ口は設けずに、InfoWeb内のプロキシーサーバーを経由させることでユーザーへの情報を制御するので、WWWブラウザーのプロキシーの設定をするだけで利用できる。規制対象となるサイトは、暴力、違法薬物、ポルノなど。フィルタリングソフトには、コアラ・キッズ同様「WebSENSE」を利用する。また、InfoWebでは、スパムメールを遮断する「スパムメールブロック機能」も5月21日から無償で提供開始する。

 従来、有害情報をカットするには、端末ごと、またはネットワークごとにユーザー自身がフィルタリングソフトの設定をする必要があったが、プロバイダー自身がフィルタリング機能を提供することで、ユーザーの利便性が図れそう。しかし、InfoWeb、また、コアラの従来サービス併用方式だと、WWWブラウザーのプロキシー設定だけで設定するので、ある程度の知識を持つ子供なら簡単に制御を解くことができてしまいそうだ。

('99/3/8)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp