■URL
http://www.ipa.go.jp/SECURITY/txt/9903.html
http://www.ipa.go.jp/SECURITY/index-j.html (IPAセキュリティセンター)
情報処理振興事業協会(IPA)は5日、2月のコンピュータウイルス被害の届出状況をまとめた。「Happy99」による被害が初めて報告され、届出件数は74件に上った。相談や問い合わせも200件を超えたという。
IPAのまとめによると、2月のコンピュータウイルス被害届出件数は251件で、1月の198件より増加。依然としてWordやExcelに感染するマクロウイルスが多く、種類別では、Excelのマクロウイルス「XM/Laroux」が85件と最多。次いで多かったのが、初めて報告された新種のウイルス「W32/Ska」で74件あった。
W32/Skaは、通称「Happy99」と呼ばれているもので、電子メールやニューズグループの添付ファイルにより拡がるトロイの木馬の一種。「Happy99.exe」というWindows用実行ファイルが添付されたメールが届き、これを実行すると「Happy New Year 1999」というタイトルの花火の画面を表示、同時にシステムファイルの一部を書き換えてしまう。以降、そのマシンでメールを送信すると、同じ宛先にHappy99.exeを添付した同じサブジェクトのメールが勝手に送信される。メールソフトに送信履歴を残さないため、送信者側も気付かないことが多いという。ただし、もし受信した場合でも、ファイルを実行せずに削除すれば感染することはない。感染確認の方法や、感染してしまった場合の修復方法については、IPAセキュリティセンターのWebサイトでも解説している。
('99/3/8)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / midorin@midorin.com]