■URL
http://www.microsoft.com/presspass/commerce/
Microsoft社は4日、新製品の発表を含むEコマース関連の包括的な戦略を明らかにした。同社の戦略の中心にある考え方は、企業が素早く、安く、効果的なWebサイトを構築し、インターネット上での取引ができるような環境を作ろうとするものだ。
今回発表された製品は下記の3つ。
■Microsoft BizTalk Server
インターネット上で企業同士が取引をする際のデータ交換をしやすくするためのシステム。
■Microsoft Commerce Server
Site Server Commerce Editionのバージョン3.0のアップデートとして提供。中・大規模の企業が洗練されたWebサイトを作るためのもの。
■Small Business Commerce Services
小規模企業がWebサイトを作り、商品をインターネットで販売するのを助ける。
各製品のβ版の出荷は、今年夏頃の予定。
これら3つの製品の中核を成すフレームワークが「BizTalk」と呼ばれる言語。XMLや他の業界標準に基づいていることから、プラットフォームに依存せずに企業同士がインターネット上で取引するのを助ける役割を果たす。製品カタログや文書を交換する際などに威力を発揮し、同社ではこの言語を業界標準としていきたい構え。
なお、BizTalkは、将来のOfficeやBackOffice、Windowsなどにも組み込まれていく予定。すでにPeopleSoftやSAPといった大手ベンダーが、BizTalkの支持を表明している。
また、同社では、MSNにもBizTalkを組み込み、同サイトで提供されるサービスを拡充していく。買い物をしやすくするためのショッピング・ディレクトリを構築したり、商店を手助けするためのプロモーションなどを行なったりしていく。
同社は商品の比較検討をしやすくするシステムを開発しているCompareNet社を買収したことも併せて発表。CompareNetが保有する技術をMSNに統合していく。
さらに、決済方法を巡っては、MasterCard International及びClarusと提携。上述のような戦略に合う決済方法の開発を目指す。
('99/3/8)
[Reported by taiga@scientist.com]