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【イベントレポート】

Swatch Beat発表会にネグロポンテ氏登場

■URL
http://www.swatch.com/ (Swatch)

 3月6日、渋谷の神宮前スタジオで「Swatch.beat×Internet Time×Digital Dog」発表会が行なわれた。Swatch Beatは、インターネット時間「Swatch Beat」の表示機能を持った、Swatch社初のデジタル腕時計シリーズ(本誌1月20日号参照)。発表会には、Swatch社デザインラボのディレクターであるカルロ・ジョルダネッティ氏のほか、インターネット時間の提唱者でありMITメディアラボ所長のニコラス・ネグロポンテ氏が登場した。


ネグロポンテ氏とジョルダネッティ氏
ネグロポンテ氏(左)と
ジョルダネッティ氏(右)

 オープニングイベントの和太鼓演奏が終わると、両脇にインターネット時間を表示するモニターを構えたスタジオ上に両氏が現れ、聴衆に語り始めた。

 ジョルダネッティ氏は、「Swatchは15年前に時計に革命をもたらした」と語り、「今度はSwatch Beatで時間のありかたに革命をもたらす」と言ってみせた。氏によると、「Beat」という名前は、「心臓の鼓動」(それがパーソナルなものであることも含め)や、音楽の「ビート」、ビートニク、ビートルズ、といったさまざまなものを連想させる言葉として命名されたという。

 一方ネグロポンテ氏は、デジタル技術が世界に、特に若い世代に影響を与えていることを語った。氏の子供のころ、学校にすでにさまざまな人種がいて、それらについてオープンな心を持っていたが、男子校だったため性別について古い考え方を持っていた。氏の子供の世代では、共学であり、性別についてオープンな考えを自然と持った。そして次世代の子供たちは、ネットワークにより国家間の違いを超えた考えを持つようになるだろうと説明した。

 この考えにもとづいて開催された「ジュニアサミット」では、世界中の12~15才の子供を集めて「世界を設計する」コンテストを実施した。100万人に予告し、1万人の応募があり、100名が最終的に残った。この100名は最初のSwatch Beatを与えられ、これをベースにネットワークで連絡をとりあっているという。

 最後にジョルダネッティ氏が、コンピュータ用のインターネット時間表示ツールは45,000回ダウンロードされ、「ビル・ゲイツもダウンロードしている」とのエピソードを披露した。さらに、「時計を発明するのは誰にでもできるが、時間を発明できるのはSwatchだけ」と締めた。



クロスオーバーセッション
クロスオーバーセッション

 講演のあと、Swatch Beatに犬を表示する機能「Digital Dog」にちなんで、犬を連れたモデルによるSwatch Beat各モデルのファッションショーが催され、その後クロスオーバーセッションが開かれた。ネグロポンテ氏と犬連れのジョルダネッティ氏のほか、DJのロバート・ハリス氏、グループ「BEATNIKS」名義でも活動していたミュージシャンの高橋幸宏氏が壇上に現れた。

 高橋幸宏氏の「100beat後にまた会おう、というのは感覚的にわからないが、慣れるしかないのか?」という質問に、ジョルダネッティ氏は「Swatch Beatを買おう」とジョークで答えた後、「すぐは使えないだろう。現状では約束の時間を示すというより、コミュニケーションの道具として使うことになるだろう」と答えた。一方ネグロポンテ氏は「若い人は慣れる。私の周りでは『300beatほど寝る』という使い方もされている」というエピソードを披露、「ただ、まずはチャットなどで活躍するだろう」とまとめた。

 ハリス氏が「世界共通の時間なら時刻表にいいのでは?」と持ちかけると、ネグロポンテ氏は「3ケタしかない時刻なので精度が足りない」と笑った。さらに高橋幸宏氏は「ミュージシャンのような時間にこだわらない人間にはいいかも」とジョークで受けた。「パスタをゆでるのには?」「それではアルデンテにならない」とのやりとりもなされた。

 「開発時のエピソードは?」の問いに、ジョルダネッティ氏は「Swatchでは長年『デジタル時計は作らない』とのポリシーだったが、時代の要請に合わせて作ることになった。しかし、ただデジタル化するだけでなく、新しいコンセプトを盛り込もうとさまざまなアイデアを考えた結果がSwatch Beatだ」と語った。

 最後にネグロポンテ氏は「将来、インターネット時間は人々をインターネットにつなげるものとなる。やがてSwatch BeatがPC並の機能を持てば、腕時計をしているだけで『接続される』ようになるだろう」とビジョンを示した。


 会場からの質疑応答では、「なぜ1日を1,000で分割するのか?」の問いに、「シンプルな数字だから」と答えた。また、「日付はどうするのか? 日本とアメリカで同じインターネット時間でも別の日付になるのでは?」との問いには、「時間は同じになるが、日付はそれとは別だ」と答えた。


Swatch Beat NetSurfer
Swatch Beat NetSurfer

 Swatch Beatは「Net-Time」「Download」「Site」「NetSurfer」「Webmaster」「Provider」の6モデルで、いずれも定価10,000円。インターネット時間のほか、爆弾アイコンを使った「タイマー」機能や、犬のアニメーション「Digital Dog」表示機能などの遊び心のある機能も盛り込まれている。


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TEL 03-3980-4007(スウォッチ・ライン)

('99/3/8)

[Reported by masaka@impress.co.jp]


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