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DDI系のセルラー8社と日本移動通信(IDO)は10日、新タイプの携帯電話サービス「cdmaOne」を4月14日から共同で全国に展開すると発表した。新サービスは音質がよく、データ通信が高速なほか、国際ローミングにより、米国、カナダなど海外でも使えるのが特徴。将来は、世界30カ国で導入されるという。
携帯電話市場は、NTT移動通信網(NTTドコモ)グループがシェアの57%を占め独走しており、セルラー各社とIDOは新サービス投入によって巻き返しを図る考えだ。
新サービスは、米国で軍事技術として開発された符号分割多元接続(CDMA)方式を採用、電波の利用効率が高く混線防止に優れている。
料金は、関東・東海などを担当するIDOの場合、4タイプを設定。一番安い「エコノミー」の月額基本料は4,500円、1分間の通話料は40円とほぼ現行並にした。
端末の希望小売価格は充電セットも合わせ39,800円程度。データ通信の速度は、当初は現行の携帯電話よりやや速い程度(14.4kbps)だが、年内に数倍の早さにする予定だ。
cdmaOneサービスは、関西、九州と沖縄のセルラー3社がすでに昨年の7月から開始。中国と北陸、四国が今月18日から、東北と北海道のセルラーと首都圏・中部圏のIDOが4月14日から始める。
なお、同時にWAP対応サービスも開始される。WAPは、2月よりNTTドコモが行なっている「iモード」と同様に、携帯電話だけで、インターネットやニュースなどさまざまなコンテンツが利用できるサービス。コンテンツは、日経や朝日新聞、毎日新聞らのニュースや天気予報などのほか、交通経路探索や占い、映画館やテーマパークなどの混雑状況など約70のコンテンツが提供される。すでにWAPに対応したサービスを提供しているアメリカの経済ニュースなども利用できる。
各社のサービスは、WAPに対応したゲートウェイサーバー「EZサーバー」を経由して、インターネットメールやインターネットコンテンツの閲覧、PIM機能、URLや電話番号などの登録などが行なえる。iモードはパケット単位の課金だが、WAPでは時間単位の課金になる。
IDOでは、cdmaOneのオプションサービスとして、WAP対応サービス「EZアクセス」を開始する。料金は、電子メール、コンテンツやWebの閲覧ができる「EZアクセスA」が、本年4~6月無料、7月以降200円。それに加えて、PIM機能やパソコンからサーバー内の個人のアドレス帳などを編集できる「EZアクセスB」が、本年4~6月無料、7月以降400円だ。なお、通信料金は10円/分。
セルラー各社は、cdmaOneのメッセージサービス「セルラーアドバンスサービス」の一環として、WAP対応サービスを行なう。料金は、電子メール、Webの閲覧、ブックマーク機能が使える「EZwebスタンダード」コースが月300円。それに加えてPIM機能、EZサーバー内の個人のアドレス帳などをパソコンからアクセスして編集できる「EZマイページ」が利用できる「EZwebプレミアム」コースが100円増しで、400円/月となる。どちらも、通信料金は10円/30秒。
('99/3/10)
[Reported by junko@impress.co.jp / 金丸雄一]