■URL
http://www.gtri.gatech.edu/res-news/INFO.html
「ここの攻撃者の創造力、広範囲に及ぶコンピュータのハードウェアとOS、絶えず変化し続けることによって全体の危険性の増すシステム。これらの要素がネットワークシステムへの侵入探知をますます難しくしている」と述べるのはジョージア工科大学の研究者、Jim Cannady氏。彼はサイバー攻撃を探知するためにニューラルネットワークを用いる研究を行なっている。
ニューラルネットワークとは簡単な計算、記憶を行う素子を大量に網の目のようにつなぎ合わせたもので、目的の出力を得るために何回も入力を行なうとあたかも人間が経験を通じて学習するように学習し、目的の結果を高い精度で得られるようになるシステムのこと。
Cannady氏はこのニューラルネットワークを用いて、既存の攻撃手法だけでなく、今までになかった全く新しい攻撃手法を探知することができると考えている。システムは過去の攻撃手法から「学び」、その結果新しい攻撃を予知し、攻撃者の素性を追跡する。
米国ではつい先頃にも国防関連施設への高度な侵入の試みがあったばかりで、サイバー攻撃への関心が高まっている。
('99/3/18)
[Reported by taiga@scientist.com]