東芝は19日、4月中にも角川書店と合弁会社を設立、電子出版やBS(放送衛星)を利用したデジタル放送の番組制作などを行うことを明らかにした。また、角川が持つ情報誌、書籍をDVDソフトで販売することも視野に入れている。
新会社の資本金は東芝と角川が折半で約4億円。設立後、放送会社などの出資を受けて最終的には約5億円まで引き上げる考え。
事業内容は、東芝が持つデジタル技術と角川の映画などソフト制作技術を持ち寄り、デジタル放送用の番組や電子書籍などを制作、販売する。インターネット上で配信することも検討している。
ソニーや東芝など電機各社は、家電とコンピューターが融合するデジタル家電時代の到来を前にソフト事業に力を入れており、こうしたソフト産業との提携が今後も加速しそうだ。
放送のデジタル化で多チャンネル時代が到来することから、番組制作などソフト産業の市場拡大が見込まれている。東芝は昨年夏、日本テレビ放送網、米国の映像・出版大手のタイム・ワーナーの2社と映画制作、配給など映像ソフトの合弁会社を設立するなど映像ソフトに事業をシフトしている。
('99/3/19)
[Reported by masaka@impress.co.jp]