インターネットに繋がっていない状態でも、パソコンとモデムの電源さえ入っていれば、ICQのメッセージを受信できるようになる。そんなソフトをイスラエルのNew E-Mail Communications Systems(NECS)が開発した。
ICQの特徴は、相手が今インターネットにアクセスしているかどうかを確認できるところだ。だが、相手がネット上にいなければ、電子メールと同じく、ICQでメッセージを送っても、相手がネットに接続したときまでメッセージは伝わらない。
NECSが開発した「Signaler」と呼ばれるソフトをWindowsにインストールしていれば、電話のように、オフラインの相手を呼び出す機能をICQに持たせることができる。特別なハードウェアは必要なく、相手のモデムに特殊な信号を送ることでメッセージを表示する仕組みになっている。
ただし、電話回線の性質などの事情により、現時点でこのソフトを利用できるのは米国、カナダ、ドイツ、イスラエルのみ。ここ数日で韓国、スイス、アイルランド、英国が利用可能になる見込みだという。残念ながら、今のところ日本では利用できないが、面白いソフトだけに、将来サポートされることを期待したい。
('99/3/23)
[Reported by taiga@scientist.com]