■URL
http://www.trendmicro.co.jp/news/news990329.htm (トレンドマイクロ)
http://www.symantec.com/region/jp/news/year99/990329.html (シマンテック)
http://www.nai.com/japan/virusinfo/avert990329.asp (ネットワークアソシエイツ)
Microsoft Wordのドキュメントファイルに感染する新たなマクロウィルスが発見され、これが米国で猛威をふるっている。Microsoft社やLucent Technologies社など、大手ベンダーの社内でも大規模感染が起き、メールサーバーが一時停止するなどの被害が発生している。
このマクロウィルスは「Melissa」と呼ばれ、感染している.docファイルを開かなければ影響はないが、一旦開いてしまうと、Wordのマクロウィルス自動検出機能を停止させるなどの悪さを働く。
さらに、ユーザーがMicrosoft Outlookを利用していると、アドレス帳リストの上から50のユーザーもしくはグループに対し、このウィルスに感染したファイルを添付したメールをばら撒き、被害を拡大する。Outlook Expressやその他のメールソフトを利用している場合、自動的に感染ファイルが送信されてしまう危険性はない。
このウィルスが自動送信したメールは、Subjectが「Important Message From ***」(***はユーザー名)、本文が「Here is that docment you asked for...(以下省略)」で、感染したファイルが添付されている。
ただし、送信者が別のメールソフトを利用していて、自分が感染しているとは気付かずにファイルを添付してしまった場合、これとは異なる文面となる。
トレンドマイクロ株式会社では、同社のウィルス対策ソフトのユーザー向けにパターンファイル等を配布しているほか、Web上でウィルスチェックできる無料サービス「ウイルスバスター On-Line Scan」と、Microsoft Exchangeの利用者向けの同様のサービス「House Call」を提供している。
同社によると、国内においても感染報告が到着しはじめたものの、まだ大規模感染には至っていないという。
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■Melissaの新種が発見される
/www/article/1999/0330/papaping.htm
('99/3/29)
[Reported by yuno@impress.co.jp / shin-s@cyberdude.com]