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【国際情勢】

ユーゴの非政府系ラジオ、インターネットで報道継続

■URL
http://www.b92.net/

 空爆下のユーゴスラビアで、ミロシェビッチ政権から放送禁止処分を受けた非政府系ラジオ局B92が、インターネットを通じて空爆のニュースを国内外に発信。米国ではネット時代初の「戦争」を生々しく報道していると評価されている。

 29日の報道は「ベオグラードは夜8時48分の空襲警報まで1時間ほど静かになった。ほぼ一日中警戒態勢だ」「市民は空襲警報にも突然の雨にもかかわらず、昼間は中心部の共和国広場にコンサートに出かけた」といった内容。空爆の混乱とたくましい市民生活がともに伝わってくる。

 同ラジオはNATO軍の空爆が始まった24日、治安部隊に放送禁止を命じられた。1996年12月のセルビア共和国の地方選挙をめぐり大規模な反ミロシェビッチ政権デモが起きた際にも閉鎖されたが、この時は米国の「VOA」が一部を代行放送した。

 今回の空爆開始後、セルビア人による民族浄化を受けるコソボ住民から「処刑があちこちで行なわれている」などの緊急メッセージも電子メールで欧米諸国に多数届き、西側メディアが報道している。

('99/3/30)

[Reported by masaka@impress.co.jp / shin-s@cyberdude.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp