INTERNET Watch Title ClickClick Here

【新技術】

富士通研究所、道案内用マークアップ言語「NVML」を開発

■URL
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/flab/index-j.html (富士通研究所)

 富士通研究所は1日、道案内データを記述するためのマークアップ言語「NaVigation Markup Language(NVML)」を開発したと発表した。目的地までの経路や経由場所の案内などを統一的に記述でき、カーナビで提供されているような情報をノートパソコンや携帯電話などの端末に配信・表示させることが可能になる。

 NVMLはXMLに準拠しており、コースの距離や所要時間、高速道路料金などのほか、経由ポイントの名称や住所、緯度/経度などを記述するためのタグが定義されている。また、あるポイントを通過したときにテキストや画像、音声などを表示・出力するよう指定することも可能だ。

 同社では、NVMLを用いた実験サービスを地図サイト「WildBird」上で5月中旬に開始。さらに配送/運搬、出張/保守、観光/旅行分野などへの展開も予定している。例えば、旅行会社がおすすめのコースをNVML化してインターネットで配信することで、これを各地の案内所のパソコンで表示したり、ユーザーが携帯端末で受信して実際に現地で閲覧することが可能になる。また、距離や所要時間などを指定するタグが定義されているため、観光パンフレットなどの印刷物へのデータ流用も効率的に行なえるようになる。

 NVML用の表示ソフト「NVMLプレーヤ」、作成・編集ソフト「NVMLエディタ」も同時に開発された。NVMLプレーヤでは、道案内データに記述された経路の地図や各経由地点の文字情報や画像を表示可能。案内音声も発声できる。NVMLエディタは、地図と連携させながらNVMLデータを作成・編集できるツール。直接NVMLデータを扱わずにGUI環境で作業できる。

('99/4/1)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / 金丸雄一]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp