三井不動産は、東京都豊島区北大塚に、インターネット端末「NCTV」を標準設置したインターネットマンション「ステーションフロントタワー」の販売を開始する。

　「ステーションフロントタワー」は大塚駅より徒歩3分。総戸数224戸、30階建て（高さ98m）の超高層マンションだ。来年の8月に竣工予定。

　このマンションの大きな特徴は、バックボーンにNTTのOCNスタンダード（1.5M）を導入し、すべての住戸にネットワーク端末として「NCTV」（Acer製、ソルテックが販売）が標準装備されるところだ。「NCTV」が標準装備されるマンションは日本初という。「NCTV」の料金は、マンションの販売価格（5,400万円～）に含まれる。ネットワークの利用料は、全住戸から月々、2,000円～2,500円程度を徴収する予定。NTTがサーバーの保守管理を担当するが、サーバーをどこに置くか、セキュリティをどうするか、割り当てられるIPアドレスの数などはこれから詰めるところという。

　「NCTV」を使った一般家庭のインターネット接続は、すでに習志野市で実験として導入されているが、住民がインターネットコミュニティをきっかけとして夏祭りの相談をするまでに発展するなど好評で、バス停の時刻表など地域独自のコンテンツも人気が高いという。

　今回の導入されるマンションでも、管理人に「荷物を預かっておいてください」といった内容をメールで送信したりもできるようにするほか、マンション内の掲示板機能なども提供する。もちろん、インターネットに接続されているので、どこのWebでもアクセスできるし、電子メールも利用できる。なお、「NCTV」は、ビデオ端子を通じてデジタルカメラやデジタルビデオの画像を取り込み、その画像をメールで送ることもできる。またインターネットの画面と同時にテレビ画面を表示させておくことも可能で、CMになったらインターネットの画面を大きくするなど、切り替えも簡単だ。

　三井不動産によれば、昨年都内に建設されたインターネットマンションの利用状況を見ると、約3割が利用していないという。理由を探ると、「パソコンを買うのが大変」という意見が多いことから、テレビと簡単に接続できる「NCTV」を導入することにしたとのことだ。

◎問い合わせ先

「ステーションフロントタワー」ギャラリー

TEL 0120-321-764

TEL 03-3915-3781

('99/4/8)

[Reported by junko@impress.co.jp]