武藏州一代表(左)とプロダクトエンジニアリングマネージャーの太田佳伸氏 |
サーチエンジンなどの開発で知られる米Inktomi社は、日本法人「インクトゥミージャパン株式会社」を設立準備中だ。 日本法人は、Inktomi社の100%子会社で資本金1,000万円、従業員10名程。代表には、日本DEC、サイベースなどに在籍していた武藏州一氏が就任する。4月中には正式に設立される予定だ。
検索サイトに、六角形のロゴとともに「Powerd by Inktomi」と表示されているのを目にしたことはないだろうか。Inktomi社は、サーチエンジンの開発、保守サービスでよく知られている会社で、「Yahoo!」や「HotBot」「Snap」などに検索エンジンを提供しているほか、日本では「goo」がInktomiのサーチエンジンを利用している。また、最近では、サーチ技術をショッピングサイト向けに応用した「Inktomi Shopping Engine」、主にIPS向けのキャッシュ製品「Inktomi Traffic Server」を開発している('98年9月29日号参照)。
日本国内では、主にTraffic Serverの販売を中心に、Shopping Engine、Seach Engineの3本柱で事業展開していく。特に中心となるTraffic Serverは、ネットワーク上のトラフィックを軽減するというキャッシュ製品。HTTP、NNTP、ICP、SNMPの各プロトコルをサポートしているほか、ストリーミングメディア用のキャッシュ機能を搭載しているいるのが特徴だ。なお、Inktomi製品の国内での販売については、従来からの販売パートナー、伊藤忠テクノサイエンス、トランスコスモスの2社が継続して担当し、インクトゥミージャパンでは直接は販売しない。また、Seach Engine、Shopping Engineの2サービスについての具体的な提供方法は未定だ。
代表の武藏氏は「Inktomi社は、日本を重要な市場と見ており、日本での事業展開を決めた。Inktomiの狙いは(Traffic Serverによる)インターネットインフラの独占。新しい意味でのインフラを構築する。同じことをやってる会社はないので、ライバルはいない。販売パートナー会社も今後拡大していく」と語っている。
('99/4/9)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]