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【業界動向】

ソニーとIBM、デジタル音楽著作権技術で提携

■URL
http://www.ibm.com/news/1999/04/14.phtml
http://www.ibmlink.japan.ibm.co.jp/cgi-bin/PREScgiDep.pl?docid=PRES1273&caps=N&perc=90&keywords=

 ソニーと米IBMは15日、インターネット経由などで販売されるデジタル音楽の著作権保護管理技術で提携することで合意したと発表した。ソニーが開発した半導体メモリーメディア向け著作権保護技術「MagicGate」や同じくパソコン向け技術「OpenMG」と、IBMが保有する音楽販売業者向け著作権保護技術「EMMS(Electronic Music Management System)」の間に連動性を持たせて相互利用可能にする。EMMSで購入したコンテンツを“メモリースティックウォークマン”などの機器で再生できるようになる。

 デジタル技術は、オリジナルと全く同じコピーを作成できるため、暗号利用による著作権保護がデジタル音楽販売の本格普及に向けた大きな課題になっている。両社の技術を活用すると、レコード会社は販売したデジタル音楽に対して、1)全くコピーできない、2)1回だけコピーできる、3)何回でもコピーできる--など、著作権者側の意向に応じて柔軟な著作権保護設定が可能になる。両社はまた、新技術開発でも協力し、著作権者が違法コピーの被害を受ける心配なくデジタル音楽をインターネットなどを通じて販売できるようにする。

 現在、インターネット上の音楽配信に関しては、著作権管理がネックとなり、SDMI(Secure Digital Music Initiative)によるフォーマット策定を待っている状態。しかしその一方で、Microsoftがつい先日「Windows Media Technologies 4.0」を発表(本誌4月14日号参照)するなど、競合技術が乱立している。ソニーは、Microsoftを含む他の有力技術とも、互換性確立の可能性を探っていく方針だとしている。

('99/4/16)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp