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【イベント】

N+I 99 Tokyo、「ShowNet」や「SSD」などの詳細を発表

■URL
http://interop.zdnet.co.jp/

 6月2日より開催される(チュートリアルは5月31日~)イベント「NetWorld + Interop 99 Tokyo(N+I 99 Tokyo)」の目玉となる「ShowNet」や、SSD(Solution Showcase Demonstrations)の詳細や、新たに設けられる展示ブースなどについての説明会が開催された。

 本誌3月1日号でお伝えしたとおり、すべての出展社ブースが接続される大型ネットワーク「ShowNet」では、バックボーンに「WDM(Wavelength Division Multiplexing)」が利用される。WDMは、新規ケーブルを施設することなく容量を増やせる最新技術で、現在大きな注目が集められている。

 今年はWDMをバックボーンに、ATM(OC3-OC48)やSONET(OC3-OC48)、Gigabit Ethernetなどの高速メディアも併用し、さらにネットワークの高速化を図るとのことだ。

 ShowNetからは、「NSPIXP2」へ622Mbpsでインターネットに接続される。また、NTT大手町ビルを通して、OCNバックボーン(国内ISP)、Arcstarバックボーン(海外ISP)、NTTv6NET(NTTの研究所ネットワーク)にも接続する。

 各出展社ブースやコンファレンス会場には、Layer3 Switching技術を利用し、ギガビットイーサネット、ファーストイーサネット、イーサネットをLAN環境として運用する。10/100Base-TXドロップが可能になるという。

 奈良先端科学技術大学院大学助教授の山口氏は、「昨年までは、ギガビットイーサをメインにし、組織の中の技術を見せていこうとしていた。今年は、LANとWANの両方の技術を見せたい。WDMは、4社(の機材)を入れて実験してみようと思っている。シングルだと問題ないと思うが、不安はある。また、機材は大きく重い。どうやって運ぼうか、頭を悩ませている」などと語った。昨年までは展示フロアにNOCブースが作られていたが、今年は、展示フロアのひとつ上の階にあるガラス張りのスペースに変わり、ラックが置かれるとのことだ。

 また、注目の最新技術をテーマごとに紹介する「SSD」では、Voice over IP(VoIP)とVirtual Private Network(VPN)がテーマだ。国内初のVoIP機器間の相互接続デモが実施されるほか、ShowNetをインターネットと仮想してインターネットVPN環境が構築される。

 また、従来SSDスペースの一つであった「ATM」は、今回「ATM工房」として独立した専用ブースが設けられる。ATM日本委員会が主催し、ATM機器や測定器などの相互接続デモや、業界の専門家による講演なども行なわれる。

 ほか、「Messaging Solution」ブースでは「IMAP4」がテーマとなる。WinbiffやEudoraなどのメールクライアントソフトやサーバーソフトを出している企業11社とIAJらの協力により、サーバーとクライアント間の相互接続の検証を行なう。また、実際に開発しているエンジニアが技術の解説などを行なうとしている。

('99/4/20)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp