チェルノブイリ原発事故の13周年にあたる4月26日に作動し、パソコンのハードディスクを消去するコンピュータウィルス「PE_CIH」の被害がアジア、欧州を中心に約1,000件あった。ウィルス対策ソフト会社のData Fellows社が同日、発表した。また、米カーネギーメロン大も同日午後、米国内で十数件の被害があったと発表した。
同社に寄せられた情報で被害が最も多かったのはシンガポールで、245台のパソコンのデータが消された。日本からは10台の被害が通報されたという。
同ウイルスはチェルノブイリ型と呼ばれ、主に違法コピーしたソフトとともに感染が広がったらしい。Data Fellowsはじめウイルス対策ソフト各社は、26日に向けWebサイトなどを通じて注意を促していた(本誌4月22日号参照)。
('99/4/27)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]