■URL
http://www.iijnet.or.jp/ntt-it/
NTTインテリジェントテクノロジ株式会社は、デジタルコンテンツに対して「電子透かし」による著作権情報を付加し、不正使用を監視するサービスを開始する。コンテンツ発信用の専用サイトも構築し、7月頃にサービスを開始する予定。
サービスは、オンラインで提供する映像、写真、音楽などのデジタルコンテンツに、電子透かしによる著作権情報を埋め込む「著作権情報埋め込みサービス」と、不正にコピーされたコンテンツが無断でインターネット上で公開/売買されていないかを探索する「不正使用監視サービス」の2点を基本サービスとして提供する。探索にはNTTによる検索技術「InfoBee」が利用される。料金は、埋め込みサービスが、静止画1コンテンツにつき100円、動画1分につき100円、音楽は1曲(3分程度)につき200円。また、不正使用監視サービスは1回の探索で100~200円となっている。ほかには、CDやDVDなどのパッケージコンテンツへの著作権情報埋め込みなどの付加サービスも提供する予定だ。
また、コンテンツ発信用のサイト「アーティスト・モール(仮称)」も開設し、著作権情報を埋め込んだコンテンツを販売する。ここでは、販売したいコンテンツを預かる「コンテンツ登録蓄積サービス」と、コンテンツ購入者へのアンケート結果をコンテンツ提供者に報告する「コンテンツ流通情報提供サービス」を提供する。インディーズ系のアーティストでも利用しやすいように、サイトへの登録料金は当面の間無料にするとのこと(ただし、コンテンツ販売の手数料は徴収)。
なお、電子透かしを埋め込めるファイルの形式については、音楽データではNTT研究所開発による「TwinVQ」が決まっているが、他の形式についてはまだ未定。同社では一般的に使われるファイル形式には対応していきたいとしており、技術的にはMP3ファイルにも対応可能とのことだ。
('99/4/28)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / ymasa@wizvax.net]