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【業界動向/音楽配信】

MP3の扱いに揺れる米国レコード協会
――支持を表明しつつ、違法使用を警告

■URL
http://www.riaa.com/tech/tech_mp3.htm

 米国レコード協会(RIAA)は、サイト上にサンプルMP3ファイルを公開し、MP3への支持を表明するとともに、違法コピーに対する意見を掲載した。

 RIAAのサイト上では、米国のアーティストThe Avatars of Dubによる曲「Millennium」のMP3ファイルを公開した。そして、「MP3をネットワーク上に公開することは簡単なことだ。また、多くのアーティストやレコード会社が自らの責任においてMP3で音楽を配信したいと考えているのも事実だ。RIAAとメンバーはMP3の利用をサポートする」としている。しかし、その後には「何千もの曲がインターネット上で違法に公開されている。誰も勝手に財産を盗られたくはないはず」「RIAAは、アーティストやレコード会社がセキュアではないMP3フォーマットを選んだ場合、自分達の音楽を守ることができないのではないかと心配している」と続いている。

 RIAAでは、関連各社によりセキュアなMP3、または新しい音楽フォーマットによる音楽配信システムが日々開発されていることをあげて、リスナーはもうすぐ手軽にオンラインで音楽を楽しめるようになるだろうとしている。そして「皆がオンラインの音楽に飢えていることは知っている。しかし、アーティストの仕事に対しては敬意を表してほしい。それまで(セキュアな音楽配信が始まるまで)の間、このページで公開している『Millennium』を楽しんでいてほしい」と締めている。

 同団体は、過去に、MP3検索サービスを開始した検索サイト「Lycos」に対し、違法ファイルの削除を求めたり、'98年のCD売り上げ減少の原因の1つに違法MP3ファイルがあると発表するなど、反MP3的な姿勢をとっている。

('99/4/30)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp