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【特集】

iモード対応のホームページを作ろう

 サービス開始から2ヵ月。みなさんの周りにもiモード対応の携帯電話を持っている人が1人や2人はいるのではないだろうか。携帯電話で航空券やコンサートチケットの予約ができる。銀行振込ができる。おなじみのテレビコマーシャルが浮かんでくる。

 しかし、iモードの楽しみ方は、それだけではない。インターネット上には、上述のようなNTTドコモ公認のサービスだけでなく、個人が作ったiモード向けのサイトがたくさんある。オフィシャルな形ではなかなか提供しづらい情報や、フットワークの軽さが活かされた個人ならではの情報が山のように提供されているのだ。その数は数百件にのぼる。

 逆に、iモード対応のホームページを作って、12万を超えるユーザーに対し情報発信することもできる。通常のホームページと同じように、プロバイダーのホームページ領域にデータを置いておけば、みんなにアクセスしてもらえる。すでにiモード専用のバナー広告ビジネスもスタートしているので、面白いコンテンツを作れば、お金儲けだってできるかもしれない。

 そんなに難しくはないので、ホームページを持っている人は、試しに作ってみてほしい。まずは、どんなページがあるのか覗いてみるところから始めよう。


●まずはここから

i-con Search
i-con Search
あるあるねっと
あるあるねっと
 iモード端末の弱点はURLの入力が面倒なところ。長いURLはなるべく入力せずに済ませたい。少しでも手間を省くには、ひとまず自分が参照したいページへのリンクが揃っているページのURLを入力し、それをブックマークに登録しておくといいだろう。

 出来合いのものとしては、下記のような検索サイトがオススメだ。各サイトともにキーワード検索とカテゴリー検索が可能となっている。とりあえず、カテゴリー検索で興味のあるページを覗いてみるといい。

■i-con Search
http://www.fromtokyo.com/is/

■OH ! i サーチ
http://www.ohnew.com/i/

■i-seek(infoseek)
http://iseek.infoseek.co.jp/

■あるあるねっと
http://i.aru2.net/


●オススメのiモードページ

■わりかんくん
http://www.fromtokyo.com/i/warikan/
 勘定を参加人数で割るだけでなく、えらい人に5割増しでお金を出してもらったり、遅れて来た人のぶんを半額にしたりできる。

■ぬりゅぬりゅ
http://firestarter.fuji.ne.jp/nuryunuryu/imode/
 知る人ぞ知るインターネット4コマ漫画「ぬりゅぬりゅ」のiモード版。

■王様ゲームi
http://netnavi.nikkeibp.co.jp/imode/game.html
 「日経ネットナビ」による王様ゲーム。4人から20人まで遊べる。命令の日本語が変なのはご愛嬌。

■i-plus
http://i.bitswave.co.jp/
 iモード端末からホームページを作成できる無料サービス。パスワードロックをかけることもできる。メモ代わりに使ってもいい。


●「Compact HTML」って何?

 さて、ここまでiモード対応ページを一通り見てきたが、今度は自分で対応ページを作ってみることにしよう。

 iモードに対応したホームページを作るには、「Compact HTML」という言語で記述する必要がある。パソコン上で見る通常のホームページはHTMLで記述されているが、そのHTMLを簡略化したのがCompact HTMLだ。テーブルタグやフレームタグが省略されている。モノクロ画面向けなので、背景や文字の色などに関するタグも排除されている。

 逆に携帯電話ならではの機能を利用するために拡張された部分が2つある。いずれもリンクに関するもので、1つは電話番号にリンクする機能、もう1つはリンクを端末の数字ボタンに割り振る機能だ。

【特徴、その1】電話番号にリンク

 ある特定のホームページにリンクを張る場合、次のように記述する。

<A href="http://www.***.com/">***のホームページ</A>

 また、メールアドレスへのリンクは次のように記述する。パソコン上ではこのリンク部分を選択すると任意のメールソフトが起動するが、iモード端末でも同じようにメール作成モードに切り替わる。

<A href="mailto:***@***.com">***さんにメール</A>

 そして、電話番号にリンクを張りたいなら、頭に「tel:」を付ければOK。これで、iモード端末でリンク部分を選択すると、その番号に電話がかけられるようになる。市外局番から入力するのを忘れないように。

<A href="tel:090********">***さんに電話</A>

【特徴、その2】数字ボタンで操作性向上

 パソコンとは違い、iモード端末にはキーボードもマウスも無い。そのため、操作性はどうしてもパソコンに劣ってしまう。「イージーフォーカス」と呼ばれる機能を利用すると、幾分か操作が楽になるだろう。

<A href="http://www.***.com/" accesskey="1">1.***のホームページ</A>
<A href="mailto:***@***.com" accesskey="2">2.***さんにメール</A>
<A href="tel:090********" accesskey="3">3.***さんに電話</A>

 先ほどの例と比較してほしい。今度は「accesskey="ボタン"」という属性が追加されている。つまり、数字の1のボタンを押すと「***のホームページ」、2のボタンを押すと「***さんにメール」、3を押すと「***さんに電話」と表示された部分を選択したのと同じ結果になる。これで、通常の矢印ボタンで移動して選択、という煩雑なステップを省略できる。

 利用できるボタンは、1~9までの数字ボタンと、「#」「*」の記号ボタン。必ず半角で記述しよう。

 実際にどんなタグが使えるのかについては、下記のNTTドコモの解説ページを参照するといいだろう。

■「iモード」用HTMLタグ・画面イメージ対応表(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/i/tag/index.html

■iモード徹底活用研究所
http://www.caster.co.jp/i-mode/


●iモード対応ページを作ってみよう

 iモード対応のホームページを作るのに覚えなければいけないCompact HTMLのタグの数は、通常のHTMLよりもずっと少ない。しかし、提供したい情報を携帯電話の小さい画面に収めるのは意外と難しい。現在、市場に出回っている端末では、「F501i」と「D501i」が8文字×6行、「N501i」が10文字×10行(いずれも全角)となっている。

 実際に対応ページを作り、端末で確認してみると、その難しさがよく分かる。しかし、iモード対応の携帯電話を持っていなければ、そうもいかない。また、iモード端末を持っていたとしても、毎回接続料金を支払って確認するのは馬鹿らしい。

 そんな時は「iModeSS」というiモード端末をエミュレートするスタイルシートを活用しよう。利用するにはInternet Explorer 5が必要となる。

 とりあえず対応ページを作ってみて、ヘッダー部分でこのスタイルシートを呼び出すようにしておけばいい。リスト表示の際に各行がインデントされてしまうなど、実際の端末とは異なる部分もあるが、だいたいのイメージは掴めるだろう。

 対応ページを作成する上で注意したいのは、表示できる画像データはGIFのみ、という点。JPEGは利用できない。16色や256色のGIFデータも表示させることはできるが、最終的にはモノクロになってしまうので、最初から減色しておいたほうがいいだろう。

 また、端末側で受信できるデータ量は5KBまで。つまり、1ページぶんのデータをその範囲内に収める必要がある。無駄なタグは使わないこと、GIFデータはあらかじめ減色しておくことなどに留意しておこう。

■iModeSS
http://village.infoweb.ne.jp/~ckawa/imodess/index.htm


●裏技

 現在、市場に出回っているiモード端末には、NTTドコモが公表していない隠れた機能が色々とあるようだ。ただし、いずれもiモード利用者が見つけ出した非公式なテクニックなので、将来登場する端末でも利用できるかどうかは分からないので注意が必要だ。

【裏技、その1】絵文字

 小さい表示エリアを効率的に使うには、文字を羅列するより、視覚に訴えるアイコンを活用するといい。端末にはあらかじめ多くの絵文字が記録されており、それを呼び出して表示させることができる。

 どんな絵文字が使えるのかについては、下記のページを参照して調べてほしい。例えば、「&#63862;」にはiモードのマークが割り当てられている。ただし、これらの絵文字は機種依存文字なので、パソコンでアクセスしても表示されない。

■絵文字一覧
http://www.urban.ne.jp/home/ngotoh/i/tips/iTip010.html (PC向け)
http://www.imjp.co.jp/i/test.html (iモード端末向け)

【裏技、その2】テーブル

 本来、Compact HTMLの仕様では、テーブルタグは利用できないはず。ところが、実際にはちゃんと表示できてしまう。ただし、横に長いテーブルを作ってしまうと、はみ出して見えなくなる。

【裏技、その3】端末の識別

 CGIを使えば、ページにアクセスしたユーザーの使っている端末の型を識別することができる。具体的には、「HTTP_USER_AGENT」という環境変数を参照すればいい。例えば、使っている端末がD501iなら、この環境変数に「DoCoMo/1.0/D501i」という値が格納される。このテクニックを使えば、iモード利用者しかアクセスできないページを作ることもできる。


●広告収入でサイト運営

iClick
iClickのバナー
 人気のあるWebサイトにはバナー広告が入っていることが多い。クリックされるたびにそのサイトのオーナーに数十円の報酬が支払われるようになっている。サイバーエージェントが4月30日にスタートした「iClick」(本誌4月20日号参照)は、それと同様のiモード向け広告サービスだ。

 同社と契約し、自分が作成したiモード対応ページの上部に96ドット×14ドットのバナー広告を貼り付ければいい。広告報酬は、1クリックにつき50円。ちなみに、同社が行なっている通常のバナー広告サービスの報酬は、1クリックにつき10~20円。受付開始以来、サイトオーナーからの契約の申し込みが100件以上あり、そのうち6割が個人からの申し込みとなっているそうだ。

 一方、広告の掲載料は、1クリックにつき200円程度とのこと。通常のバナー広告の倍くらいの料金だが、上述の「tel:」によるリンクを使い、従来とは違ったビジネスを展開できる可能性もある。

■iClick
http://iclick.cyberclick.net/


●特別インタビュー

 iモードと言えばNTTドコモ。しかし、iモードのWebブラウジング機能を語る上で無視できない企業がある。それがiモード端末向けのブラウザーを開発した株式会社アクセスだ。携帯電話によるインターネット接続を影で支える同社の営業企画本部プロダクツ推進室次長、鈴木寛至氏にお話を伺った。

▼編集部
 さっそくですが、どういった経緯で組込用のブラウザーを作るようになったのでしょうか?

鈴木寛至氏
アクセス・鈴木寛至氏
▽鈴木
 アクセスでは、インターネットが普及してくる以前から、TCP/IPなどの通信に関わるプロトコルスタックのモジュールソフトを開発して、多くのFA機器メーカーなどに提供をしてきました。インターネットが一般に普及し始めた時期に、こうした通信モジュールを組み合わせて、一般の家電機器や専用端末にインターネット機能を提供できないかと考えたのが始まりです。

 PCなどの場合は、決まったプラットフォームの上で動くソフトを作ればいいわけですが、組込の場合、メーカーによって様々な仕様があり、小資源で動かす環境を求められています。端末ごとのパワーや表示形態も違うし、テレビ一つをとっても画面サイズやそれを動かす環境など千差万別です。こうした端末向けに各モジュールをパッケージ化し、かつ、カスタマイズ可能な「NetFront」というブラウザーを'95年に作り、メーカーが開発している製品にインターネット機能を提供していくということをはじめました。この「NetFront」は、TVを始め、ワープロ、ゲーム、PDA、イントラネット端末、STB、Webフォンなどの端末に搭載され、多くの実績を持っています。

▼編集部
 携帯電話というところに着目して開発し出したのはいつ頃になるのでしょうか?

▽鈴木
 これはiモードのサービスがスタートする1年以上前なのですが、'97年ぐらいに非常に小さい環境で動作する携帯向けソリューションを作れないかと、いくつかのメーカーから話がありました。今まであった「NetFront」が、ROM、RAM、2MBづつという環境で動きます。しかし、携帯電話などの端末は、さらに小さい環境でブラウザーを動作させなくてはいけません。こうしたソリューションを本当の意味で開発して普及させていくのであれば、世界的な標準化団体に提案をして、オープンな仕様にしていかなくてはならないと考えました。'97年5月のW3CのAC Meetingの際に、「Embedded Web」と題したパネルで、副社長の鎌田がW3Cメンバーに喋ったのが、おそらく最初だと思います。そして'98年の春、アクセスのほか、松下電器産業、富士通、三菱電機、NEC、ソニーといったメーカー5社でW3Cに小型情報機器向けのコンテンツ記述言語「Compact HTML」を提案しました。この仕様をベースにアクセスで開発したのが、小型携帯機器向けブラウザー「Compact NetFront」です。

 NTTドコモさんは、Compact HTMLの仕様にそったHTMLサブセットを採用して、iモードサービスを始めました。アクセスは、「Compact HTML」対応のマイクロブラウザをiモード携帯電話を開発している端末メーカにライセンスしています。

▼編集部
 DDIセルラーグループとIDOが、4月に入って「WAP」によるサービスを開始しました(本誌4月14日号参照)。それとの違いはどこにあるのでしょうか?

▽鈴木
 Compact HTMLというのは通常のHTMLベースですから、今までの大きな資産を生かせるので、コンテンツの作成に関しては非常に楽だということが言えます。現在コンテンツを提供しているサービス事業者は、既存のホームページを全てHTMLで書いています。Compact HTMLは通常のHTMLのサブセットではあるのですが、端末表示の大きさにあわせてやることができれば、非常に汎用的に使える仕様となっています。

 WAPの場合、「HDML」という違った記述言語になるのですが、サーバー側での処理をして携帯電話などにデータを送るという手順になっていますので、この変換サーバーが必要になります。大手以外のコンテンツプロバイダーや、一般の方々が気軽にホームページを立ち上げることは、今のところ難しいというところがあるのではないでしょうか。

 また、現在のEZweb(本誌2月22日号参照)は、WAPと言っていますが、正確にはUP社のHDMLで、WAP標準にはなっていないと思います。そのため、将来またコンテンツを書き換える必要があるように思いますが、よく分かりません。

▼編集部
 そう言えば最近、個人が作っているiモード対応ページがたくさん出てきましたね。やはり個人でもコンテンツを提供できるというところが強みということでしょうか?

▽鈴木
 そうですね。NTTドコモさんの方で管轄しているコンテンツサービスは70近くあるのですが、その枠の外で作られているコンテンツサービスが現在何百と増えています。個人でもコンテンツを作って、URLさえ分かれば通常のホームページと同じように参照してもらえます。そういった意味で、広がりというか、汎用性がものすごくあると思います。

 私どもが確認しただけでも、現在、300以上のiモード対応サイトがあります。専用サーチエンジンもinfoseekをはじめ、3~5社がすでにサービスを開始しています。サービス開始から1ヵ月半でこのコンテンツの整備状況は、まさに、インターネットがPCで普及したときと同じ現象でしょう。

▼編集部
 しかし、現状では、iモード対応のコンテンツを作る環境というのが全く整備できていないように思えます。Compact HTMLの記述の仕方については、NTTドコモのホームページに出ています。ただ、実際に画面表示がどういう風になるのかについては、端末が無いと分かりません。それから、表示エリアのサイズが端末メーカーによって違いますよね?

▽鈴木
 iモードのサービスが始まった時点で、我々もiモード専用ページを立ち上げていますので、今後は何らかの指針になるような、ガイドラインの上で製作していければと考えています。

 実は今、こうしたコンテンツを作成していくうえで必要なCompact HTMLに対応したソフトウェアを開発しているところです。コンテンツ作成オーサリングツールやPC上のCompact NetFrontブラウザを提供する予定です。

▼編集部
 機能的な部分について説明していただけますか?

▽鈴木
 現在開発中なので、仕様が変わることもありますが、Compact HTMLに対応したホームページを作るための専用エディタです。ちょうどそのデザイン案を練りこんだところなのですが、素材、たとえばテキストエリアとかGIFとかを、エディットエリアにドラッグ&ドロップで貼り付けて、あるボタンを押すとエミュレーター上で、それがどんな風に表示されるのかが確認できるようになっています。アップロードボタンを押せば、サーバーにデータを送って、パブリッシュできるようになっています。このソフトはだれでも簡単に使えるものを前提に開発提供しようと考えています。

▼編集部
 リリースはいつ頃になるのでしょうか?

▽鈴木
 今年の夏から秋ぐらいには公開できる予定です。今のところ、プロ用とコンシューマ用の二通りの製品を考えています。ただ、どういった仕様になるかは、まだ市場の動向やみなさんの要望によって変わってくる部分です。コンテンツを作る方にとっては面白い製品になるかと思います。

▼編集部
 有料になるか、無料になるかについては?

▽鈴木
 提供形態を検討中ですが、社内でもできるだけ多くの方々に使っていただきたいとの意見があります。機能を限定しているものを無料で配布することも視野に入れています。

▼編集部
 Windows版のみですか?

▽鈴木
 開発はWindowsでやっていますが、市場の動向に合わせて、他のプラットフォームも考えています。

▼編集部
 話は変わりますが、昨年の11月、Hewlett-PackardやMicrosoftが「Real-Time Java Working Group」という団体を作っています(本誌'98年11月5日号参照)。そこに御社も参加されているようですが。

▽鈴木
 オムロンさんとリアルタイム性を持たせた「Real-Time JV-Lite」を共同で開発しているところです。実際に出てくるのは年内中といったところではないでしょうか。

▼編集部
 御社のブラウザー製品としては、携帯機器向けの「Compact NetFront」と、もっと大きな情報家電向けの「NetFront」があります。NetFront+JV-Liteという組み合わせについては、ドリームキャストなどでも実現されているようですが、Compact NetFront+JV-Liteというのはあるのでしょうか?

▽鈴木
 すでにCompact NetFrontのプラグインとして開発済みです。まだ市場には出てませんが、是非楽しみにしていてください。

▼編集部
 搭載された機器が市場に出てくるのはいつ頃になるのでしょうか?やっぱり携帯電話ですか?

▽鈴木
 そうですね。具体的な話はできませんが、近い将来、とだけ。携帯電話への実装はすでに可能ですが、Javaアプリケーションを集めることがポイントになるでしょう。

▼編集部
 では、携帯電話で利用するとして、どういった形でJavaを利用しようと考えているのでしょうか?

▽鈴木
 例えば、株価情報のローソクとか、ティッカーとか、画像などの動きのあるものが表現できます。ゲームなどをダウンロードして動かすと面白いですね。色々な可能性があるので、用途によっては、様々な仕掛けが考えられます。

▼編集部
 JavaScriptへの対応はどうですか?

▽鈴木
 現在対応中です。こちらも年内の早い時期に提供できると思います。

▼編集部
 下世話な話で申し訳ないんですが、御社のブラウザーを搭載した製品がかなり市場に出ています。どれが一番儲かったんでしょうか?

▽鈴木
 我々は、国内の様々な家電メーカーや専用機器メーカーへソフトウェアを提供していますが、より多くの方々に使っていただきたい、という理念があります。ソフトウェアの開発メーカーなので、ソフトウェアのロイヤリティー収入を基本としてますが、どれが一番かは、それぞれビジネスモデルが違うので何とも言えません。

 参考までに今までの搭載実績製品の総数を申し上げると、300万台近くです。台数的には、昨年11月に発売されたドリームキャスト(同梱されているCD「ドリームパスポート」に搭載)が、今のところ圧倒的です。この製品だけで100万台近く出荷されています。

 これからも、年内にいくつかのブラウザーやJava環境を搭載した端末が発売される予定です。Compact NetFrontも含めると、500万台以上期待できます。一般コンシューマー向けの製品ですが、PCブラウザーよりも使われているブラウザーと言えるかもしれません。

▼編集部
 今後、新しく出てくるものについて教えてください。

▽鈴木
 携帯機器ではないですが、NetFrontを搭載した「ドリームパスポート2」というのがあります。ドリームキャスト用のインターネット接続ソフトで、現在、開発段階です。音声ガイダンス機能や、メールにゲームのセーブデータなどを添付して送る機能が搭載されたほか、ソフトウェアキーボードの改良、ホームページのアニメーション(Flash)への対応などがなされています。詳細については、セガさんから正式にアナウンスがあると思います。

▼編集部
 ありがとうございました。

■株式会社アクセス
http://www.access.co.jp/


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サンプル
●iモード対応ページのサンプル

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/www/yajiuma/i/

('99/5/10)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Watchers]


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