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http://www.jup.com/jupiter/press/releases/1999/0607.html
Jupiter Communications社は7日、オンラインショッピング市場における子供たちの位置付けについての調査結果を発表した。
同社によると、'98年の13歳~18歳の「ティーンズ」層のオンライン人口は860万人、5歳~12歳の「キッズ」層が840万人と推計される。これが2002年には、それぞれ2,190万人(155%増)、1,660万人(97%増)となる見込み。
同社が600人の子供たちを対象にアンケートを実施したところ、ティーンズの67%、キッズの37%がオンラインで商品について調べたり、実際に購入したりしたことがあると回答したという。Jupiterではこの結果を受けて、2002年のオンラインショッピング市場は、ティーンズから12億ドル、キッズから1億ドルの収益をあげるまでに拡大すると見ている。ただ、それでも市場全体からみれば5%以下にしかならないという。
また、子供向け市場拡大の大きな足枷となり得るのは親の存在。子供をターゲットにした宣伝に対する親の不安は、'98年には17%に過ぎなかったが、'99年には45%に増大している。こうした状況では、積極的に商品の売り込みを行なうと、かえって親の反感を買う可能性もある。
そこで同社では、取引を通して金銭感覚や品質の見定め方を学ぶことができるような仕組みを打ち出すなど、親が子供の教育上、何らかの価値を見出せるような方策をとるように勧めている。
('99/6/8)
[Reported by yuno@impress.co.jp / taiga@scientist.com]