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■URL
http://www.cynet.co.jp/ (サイバー・ネットコミュニケーションズ)
サイバー・ネットコミュニケーションズは9日、インターネットセットトップボックス「! Hola !（ほーら）」を機能強化し、7月末より出荷すると発表した。また同日、日商岩井産業機械販売とジェイデータは、! Hola !のURL入力を簡略化するシステム「J-NAVI」を開発したと発表した。
! Hola !は、WWWブラウザー機能と電子メール機能を持ったセットトップボックス。10BaseT端子を装備した「イーサネット版」と33.6kbpsモデムを内蔵した「ダイヤルアップ版」があり、それぞれLANやケーブルモデム、電話回線と接続することで、テレビでインターネットが利用できる。操作はリモコンとワイヤレスキーボードから行なうようになっている。これに似た端末にWebTVやNCTVがあるが、! Hola !は特別なサーバーが不要なため、好きなプロバイダーに接続して利用できる。
今回、新機能としてICカードをサポートしたほか、JavaScriptへの対応も図られた。ICカードに設定情報などを書き込むことで、リモコンやキーボードの操作なしにインターネットに接続できるようになったほか、特定のホームページを自動表示するなどのカスタマイズが可能になった。また、DHCPのサポート、日本語変換機能の強化、対応するプリンターの拡大なども行なわれている。なお、搭載されているブラウザーは独自開発のものでプラグインはサポートしていないが、1MBの大容量ICカードなどでプラグイン機能を追加することも可能だとしている。
同社では、CATVインターネットや各種団体、ホテル、マンションなどでの利用を見込んでいる。価格はオープンプライスだが、オプションのワイヤレスキーボードを含めた価格は1台5万円弱となる。
J-NAVIは、あらかじめジェイデータによって割り振られた4～6桁の数字「Jコード」を入力するだけで目的のWebサイトへアクセスできるシステム。日商岩井産業機械販売とジェイデータは、! Hola !にJ-NAVIシステムとURL変換機能付リモコンを追加した端末を販売する。Jコードは、従来はバーコードを利用したシステムで提供されており、すでに1万以上のサイトに割り振られているという。対応Webサイトを紹介した情報誌も発売されている。ビジネスホテルなどを主な販売対象としているため、導入するホテルのニーズに合わせて、地域情報サイトや海外サイトなどに新たにJコードを割り振ることも可能だ。
また、J-NAVIにはメール機能も搭載されており、これを設置したホテルで、自分が普段利用しているアドレス宛のメールを閲覧することも可能だ。メールの内容や設定は、電源を切れば消去されるようになっている。
('99/6/9)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]