■URL
http://www.transvirtual.com/
Transvirtual Technologies社は14日、Microsoftの技術とSunの技術とを一つに統合したJavaVMを発表した。これは同社がこれまで開発してきたJavaVM「Kaffe」の新バージョンとなる。
KaffeではMicrosoftが独自に拡張したJava命令(Microsoft Java Extensions)をSun互換のJavaVMと統合することによって、Microsoftプラットフォーム用に書かれたJavaプログラムでも、Pure Javaで書かれたプログラムでも、一つの同じJavaVMで実行することができる。これはMicrosoftがオープンソースにしたJavaの拡張部分「Microsoft Developer Tools Interoperability Kit」を実装した物。対応しているプラットフォームは、Windows、Linux、Solaris、DOSなど合計30に及ぶ。
これまではMicrosoftが施した独自の拡張機能のために、SunのJavaとの互換性が損なわれ、「一度書けばどのプラットフォームでも実行できる」というJavaの一つの利点がなくなっていた。なお、この問題は、SunとMicrosoftとの訴訟にもなっている。
Transvirtual社ではKaffeをオープンソースにし、無料で公開しているが、主要なターゲットはインターネット家電や組込機器向けのライセンス。Kaffeのフルシステムは4MBのDOSシステムがあれば事足り、ソースコードは全部で1.4MBに満たない小ささ。そのためSunを含め、他のJavaVMに比べて優れていると同社では主張している。
この新しいKaffeは15日に始まるJavaOneカンファレンスで公開される予定。
('99/6/15)
[Reported by taiga@scientist.com]