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【電子商取引】

日本コロムビアら、RFIDチップを利用したコンテンツ販売システムを開発

 株式会社平野デザイン設計は、日本コロムビア、セガ、日立製作所と共同で、RFID(Radio Frequency IDentification:無線周波による非接触自動識別技術)を利用したデジタルコンテンツの流通管理と権利管理のシステム開発を開始したと発表した。

 このプロジェクトは、データの不正複製やゲームの中古販売、店頭の万引などからコンテンツの権利を守る流通システムの構築を目的としており、通産省らが進めるめる「先進的情報システム開発実証事業」の一環として行なわれる。8月をめどに都内に実証実験場所を設置し、11月頃まで実証を行なった後に実用化したい考え。

 このシステムは、RFIDチップを埋め込んだDVD-ROMやGD-ROMなどのメディアを利用する。RFIDチップでコンテンツの利用権を管理するため、チップに記録された情報をサーバーに集積し、コンテンツごと(1曲ごとなど)や利用ごとにカウントして権利者に権利料を支払うことが可能になる。無線を利用しているため、パッケージの封を開けずに識別が可能となる。

 メディアには、音楽、ビデオ、ゲームなどのコンテンツが入っており、ユーザーがコンテンツを利用したい場合には、インターネットや店鋪を通じて「キー」を購入する。またインターネットを通じてコンテンツをダウンロードし、同様に「キー」をインターネットで購入したり、ダウンロードして書き込んだメディアを持って、販売店で「キー」を購入する(チップ情報を書き換えてもらう)ことも可能としている。

 システムを利用できる環境としては、店鋪用の端末にWindows 95以降を搭載したパソコンなどを、ユーザー側の環境として、セガのDreamcastやWindows 95が動作するパソコンなどを考えているとのことだ。

('99/6/15)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp