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■URL
http://www.rioport.com/pr_6_24_10.html
http://www.diamondmm.com/company/public/PressRelease.CFM?ID=297
http://www.microsoft.com/presspass/press/1999/Jun99/RioportPR.htm
米Diamond Multimedia社の子会社、RioPort社は、Microsoft社との提携を含むデジタル音楽配信分野における戦略を発表した。内容には、携帯MP3プレーヤー「Rio」の次世代モデルの概要、著作権管理システムの米Reciprocal社との提携、デジタル音楽関連ポータルサイト「RioPort.com」の拡充などが含まれている。
Rioについては、まず、8月に新製品「Rio 500」の出荷を開始する。LCDディスプレイを拡大など操作面での向上が図られるほか、USBによる接続が可能。標準で64MBのメモリーを搭載し、16MBと32MBのスマートメディアがオプションで用意される。色はパープルとシルバーが用意され、USBケーブル、ケース、バッテリーが付属する。価格は269ドル。ソフトは、Windows/Macintosh対応の音楽編集ツール「Rio Audio Manager」が付属する。Rio Audio Managerは、ソフトから直接RioPort.com上の音楽コンテンツを検索し、取り込むことができるほか、CDDBへの接続、ローカルの音楽ファイル/音楽CDなどを一括して管理する機能を備えている。従来Rioには、管理ツールとして「MusicMatch Jukebox」が同梱されていたが、Rio Audio ManagerとMusicMatch Jukeboxとの関連性は明らかにされていない。
また、Rioの次世代モデルでは、Microsoft社との提携により音声圧縮フォーマット「Windows Media Audio」に対応し、配信システム「Windows Media Technologies」との連携により著作権が保護された音楽をRioで楽しめるようになる。また、同時に発表されるRio Audio Managerの新バージョンでは、音楽データをデフォルトでWMAフォーマットに変換する機能が搭載される。なお、MP3データについても従来通りサポートする。ほかには、USBによる接続、ボイスレコーダー機能、340MBの容量を持つIBMの超小型HDD「MicroDrives」搭載などが計画されている。製品は'99年秋に発表する予定。
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デジタル音楽関連のポータルサイト「RioPort.com」では、著作権管理システムを開発するReciprocalとの提携により、サイト上で公開する音楽作品に著作権保護機能を施すとのこと。同社は、従来から著作権管理システムの米InterTrust社とも提携しており、Rioとの組み合わせにより、レコード会社なども安心してRioPort.com上で音楽配信を進められるとしている。また、同サイトでは、音楽だけではなく、Audibleフォーマットによるニュースや小説の朗読などの音声データも広く掲載していく予定。ほかには、MP3のエンコーダー/デコーダーツールの提供やパーソナライズサービスも開始する。それらの新サービスは8月に開始される予定だ。
Diamond Multimedia社は、6月22日(米国時間)に、グラフィック/ビデオチップメーカーの米S3社による買収に合意している。RioPort社自体は、'99年1月にDiamond Multimedia社の子会社として設立が発表されており('99年2月1日号参照)、ポータルサイトPioPort.comの運営にあたっていた。今回の発表資料には、「S3による(Diamond Multimediaの)吸収は、RioPortに十分な財政上の援助をもたらす」と記載されており、今後RioPort社は、サイト運営と携帯プレーヤー「Rio」を柱に据え、S3社としての音楽配信事業を推進す役割を担うことになる。音楽ポータルサイトと携帯音楽端末による同社の戦略は、今後のデジタル音楽配信市場において注目を集めそうだ。
('99/6/25)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / yuy@ibm.net / Hiroyuki Et-OH]