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【白書】

「インターネット白書'99」で見る日本のインターネット事情(2)

個人ユーザーはISDNへ、企業ユーザーは専用線へシフトの傾向

■URL
http://www.ips.co.jp/items/1269/1269.htm

 通信速度が年々高速化している。今年、個人ユーザーで最も多かったのは「64kbps以下」の22.7%、次いで「33.6kbps以下」の19.7%、「56kbps以下」の19.2%だった。'97年に59.7%、'98年には40.3%でそれぞれ1位だった「28.8kbps以下」は、今年は13.2%で4位に後退。これにより、9,600bps以下~28.8kbpsまでの合計は18.1%と2割を切るまでに減少した。一方、「T1(1.5Mbps)まで」は、'98年の0.1%から9.3%に拡大している。

 接続形態を見ると、「モデムによるダイヤルアップ接続」が54.5%と半数以上を占め1位。2位は「ISDNによるダイヤルアップ接続」の29.5%で、個人ユーザーの約3割がISDNを利用していることになる。なお、今後1年以内の予定では、「ISDN~」が38.6%で1位になり、逆に「モデム~」は18.7%と減少する。また、「OCN、ODNなどの低料金インターネット接続サービスによる専用線接続」が5.9%(現在3.9%)、「CATV」が4.4%(現在0.3%)となっており、期待が高いとしている。

 企業利用については、「64kbps以下」が最も多く43.0%。2位は「128kbps以下」の26.8%、3位は「33.6kbps以下」の11.3%となっており、昨年よりも「さらに1段高速化している」という。

 接続形態では、「ISDNによるダイヤルアップ接続」が35.3%で1位。以下、30.4%で「LAN経由による専用線接続」、16.1%で「モデムによるダイヤルアップ接続」、13.9%で「OCN、ODNなどの低料金インターネット接続サービスによる専用線接続」が続く。これに対し今後1年以内の予定では、「LAN経由~」は31.7%でほぼ変わらないが、「ISDN~」は22.0%に、「モデム~」は5.5%に減少。逆に「OCN、ODN~」が18.3%と拡大。今後、ダイヤルアップから専用線へのシフトが予想される。最近の経済事情から設備投資には消極的であるという状況を考慮すると、「企業がインターネットに対しては積極的に取り組んでいることを反映している」としている。

―「インターネット白書'99」(インプレス刊 本体価格4,800円+税 6月28日発売)より

('99/6/29)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp