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http://www.ips.co.jp/items/1269/1269.htm
オンラインショッピング経験者がインターネット利用者の44.1%と、昨年の20.4%から倍増した。今後の購入意向についても「あり」とした人が57.6%と半数を超え、オンラインショッピングが普及・定着しつつあることを感じさせる。また、オンラインショッピング経験者の約7割が、最近1年間で複数回オンラインショッピングで購入しており、経験者はリピート利用しているとしている。
実際に購入した品目については、「コンピュータ機器関連」(18.9%)と「コンピュータソフトウェア関連」(17.5%)がほぼ同じ割合で1位、2位に入ったほか、「書籍・雑誌」(12.9%)が3位に。以下、「旅行・宿泊、航空・鉄道チケット」(8.9%)、「産地直送品、食料品、酒、飲料」(4.6%)と続いている。
一方、今後購入したいものについては、「旅行・宿泊、航空・鉄道チケット」(28.3%)がトップになり、「書籍・雑誌」(25.2%)が2位に。コンピュータ関連の2項目は3位、4位に後退するが、「コンピュータ機器関連」が21.7%、「コンピュータソフトウェア関連」21.6%と相変わらず高い数字を示している。5位には「映画、演劇、コンサート」(18.3%)が入った。特に1位の「旅行・宿泊、航空・鉄道チケット」と5位の「映画、演劇、コンサート」(購入経験では2.6%)における購入意向の高さが注目される。 電子決済の利用は、まだまだ少ない。実際に利用した決済方法では、「クレジットカード(ウェブ上でカード番号入力)」(男性44.8%、女性33.3%)、「銀行振込」(男性33.7%、女性21.5%)、「商品と引き替え(代引き)」(男性33.4%、女性33.3%)、「郵便振替」(男性27.2%、36.6%)といった方法がメイン。「アコシス、NET-Uなどの電子クレジットサービス」「BitCashなどのプリペイドカード」「SETによるクレジットカード」など、電子決済の利用は1%前後に止まっている。
今後の利用意向を見ても、電子決済はあまり人気がないようだ。「電子ウォレット、電子マネー、デジタルマネー」が男性で15.3%(2位)、女性で7.5%(6位)に入っているのが目立つだけで、上位はすべて現在利用しているクレジットカードや代引き、銀行振込などの決済方法、またはコンビニ決済といった「電子決済ではなく、現金決済に近いもの」となっている。特に女性では、今後利用したい決済方法の1位が「郵便振替」(19.4%)で、「依然としてセキュリティ面の不安が根強くある」としている。
なお、ショップ側が導入している決済方法も、「商品と引き替え」「銀行振込」(ともに64.8%)、「郵便振替」(35.2%)、「クレジットカード(ウェブ上)」(25.3%)、「クレジットカード(電話やFAX)」(20.9%)など、電子決済以外のものが主流となっている。
―「インターネット白書'99」(インプレス刊 本体価格4,800円+税 6月28日発売)より
('99/6/30)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]