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【白書】

「インターネット白書'99」で見る日本のインターネット事情(5)

世界第2位のネット市場でも、普及率は意外に低い

■URL
http://www.ips.co.jp/items/1269/1269.htm

 インターネットの普及率を世界各国と比べた場合、日本はどの辺りの位置にいるのだろうか?

 アクセスメディアインターナショナルがまとめた'98年末の数字では、日本のインターネット人口は1,400万人。国の人口を1億3,000万人とすると、日本のインターネット普及率は人口比で10.8%となる。アジア太平洋地域の国では、オーストラリアがアメリカや北欧諸国に続く普及率を誇り、22.2%でトップ。以下、香港とシンガポールが18.3%、ニュージーランドが15.3%、台湾が14.3%と続き、日本は6位にやっと顔を出す。次いで韓国が4.6%、マレーシアが2.0%など。日本は、利用人口ではトップのオーストラリアの3倍以上の数字で、同地域の総利用人口2,850万人のほぼ半分を占めている一方、普及率ではやっと10%を超える程度だ。

 ホストコンピュータ数でも同じ傾向が見られる。米NetworkWizard社の1月時点での調査によると、日本のホストコンピュータ数は168万7,534台で、米国に次いで2番目に大きい数字となっている。しかし、人口1万人あたりに換算したホスト数では134台で、世界では23位に後退する。アジア太平洋地域の国では、オーストラリアが433台で7位に、ニュージーランドが384台で8位に入っている。なお、1位はフィンランドで1,065台、2位は米国で899台、3位はアイスランドで811台などとなっている。

 市場規模では米国に次ぐまでに拡大した日本のインターネットも、普及率では意外に低い数字に止まっていると言えそうだ。

―「インターネット白書'99」(インプレス刊 本体価格4,800円+税 6月28日発売)より

('99/7/5)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp