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【ソフトウェア】

接続数が2倍になったQuickTime Streaming Serverの最新版、Linuxにも対応

■URL
http://www.apple.co.jp/news/1999/jul/08qt.html (発表)
http://www.publicsource.apple.com/projects/streaming/ (ダウンロード)

 米Apple Computerは7日、「QuickTime Streaming Server」の最新版、バージョン 1.0.1を発表した。新版は、AppleのMac OS X Serverの一部、およびオープンソースライセンスに基づくコンポーネントとして無料公開されている。英語版のほか、フランス語、ドイツ語、日本語版も用意されている。新版では同時にアクセスできる数が前バージョンの2倍の2,000となったという。なお、ダウンロードは無料だが、Appleのパブリックソースライセンスを受ける必要がある。

 Appleによると、QuickTime Streaming Serverは開発者に好評で、4月19日の公開後10週間で、AppleのWebサイトから14,000以上がダウンロードされたという。さらなる普及促進のため、新版ではインテルマシン上のLinuxにも対応、開発者はソースコードに追加の修正を加えることなく、LinuxベースのQuickTime Streaming製品を開発することができるようになった。これまではMac OS Xにしか対応していなかったが、Linuxに対応することにより、利用者が飛躍的に増加することが期待される。

 ストリーミングメディア市場では、米RealNetworksの製品がシェア85%を占める独占的状態となっている。競合するMicrosoftは、Windows Media Technologiesを推進(WMT)、OSの独占支配を武器に普及を目指している。最後発のAppleは、RealNetworksでは有料で販売しているサーバー製品を無料提供したことに加え、最近利用者が急増しているLinuxに対応することで、普及を図る戦略だ。

('99/7/8)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp