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【業界動向】

コーエー、ネットゲーム課金の実証実験
通産省の公募プロジェクトにも採択

■URL
http://www.koei.co.jp/

 コーエーは、500名のモニターが参加するネットワークゲームの実証実験を10月に実施する。課金システムの開発・検証を目的としたもので、通産省の'98年度補正予算にともなう公募プロジェクトにも採択されている。

 実験に向け同社では、利用度合いに応じて柔軟に課金するシステムの開発に着手した。1)プレーヤーがレベルアップし、使えるコマンドが増えるのに合わせて料金も上がる「進行状況依存型従量課金方式」、2)見学/修行/プレイの3つのモードを用意し、それぞれ使えるコマンドを制限することで料金設定を変える「ゲーム参加条件別従量課金方式」、3)混み合う時間帯は料金を上げるなど、時間帯によって料金を変動させる「時間帯別従量課金方式」――の3つの課金方式を提供する。実験を通じて、これらの課金方式の検証を行なうとともに、利用動向データを収集。ユーザー層拡大のために最も適した課金方式を調査する。

 新たに実験用のサーバー型ネットワークゲーム「異界戦国史」も開発する。仮想の戦国世界を舞台とした、カードバトルによる陣取り合戦ゲームで、プレーヤーは取引や訓練などで集めたカードを使いながら戦いを進めていく。

 コーエーでは、国内のネットワークゲームビジネスが低迷している背景には「割高な通話料、プロバイダー料金の問題とともに、魅力的コンテンツの不足と画一的なコンテンツ利用料金体系がある」としている。同社では今回の実験により、低料金でのゲーム参加を実現する課金システムと魅力的なネットワークゲームを開発し、ネットワークゲームを幅広く一般にも普及させるビジネスモデルを確立したいとしている。

('99/7/9)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / ymasa@wizvax.net]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp