■URL
http://www.icsa.net/99survey/
米GartnerGroupのセキュリティサービス会社、ICSAは22日、1999年版のコンピュータウィルスに関する調査報告を発表した。83%の回答者が90%のパソコンを最新のウィルス対策ソフトで防御していると回答したにもかかわらず、ウィルス感染率が増加し続けているという。調査は、総計80万台のマシンを所有する米国の300企業と政府機関を対象にインタビューを行なったもの。
報告によると、1月と2月のパソコン1,000台当たり1ヵ月の感染率は、1997年に比べ約4倍、1998年に比べ約2倍に増加した。2月のパソコン1,000台当たりの感染率は7台で、1月の感染率5台に比べ、わずか1ヵ月で20%も増加した。
ICSAではMelissaウィルスによる影響に注目しており、回答者の約半数がMelissaウィルスが発見された3月26日以降にインタビューを受けたこと、そのうち20%が最初の9日間にMelissaに遭遇していることを報告している。感染によるコストはかなり大きく、回復に要した時間は24時間、完全な回復には5人・日を要し、社員の勤務中断時間を含めるとウィルス災害によるコストの中央値は1,750ドル、最高で10万ドルかかったところもあったと報告した。
('99/7/23)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]