【集中企画】
ノストラダムスの世紀末大予言
1999年の7の月、恐怖の大王がやって来て人類は滅亡する--。ノストラダムスによる世紀末の大予言は、果たして現実のこととなるのか? インターネット上の関連サイトを見ながら考えてみよう。
●“恐怖の大王”とは何なのか?
「“恐怖の大王”の詩は人類滅亡を予言したもの」とよく言われているが、実はノストラダムスがはっきりとそう書き残しているわけではない。彼の言葉をどう解釈するかによって意味も異なり、必ずしも「人類が滅亡する」わけではないようだ。まずは、論争にもなっている予言のいろいろな解釈を見比べてみよう。
■ノストラダムス研究室
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/hayatos/index.html
ノストラダムスの予言やノストラダムス自身についての情報をまとめている。予言に関するリンクも充実している。
■Les Propheties
http://www.join-am.ne.jp/~jino0430/index.html
今世紀最後の“神”の謎解きに異端的アプローチで挑戦している。ノストラダムス以外に、聖書に隠された謎も解こうとしている。予言詩は解釈しだいでいろいろな意味にとれるので、他の研究者をあえて否定したりはしないとしている。
■ノストラダムス予言解釈
http://members.aol.com/takomaru01/myweb.htm
今までどのような予言が当たったかに焦点を絞っている。ノストラダムスの予言を扱った書籍には意図的な誤訳があるそうなので、惑わされないようにして欲しいとしている。
■ノストラダムスと聖書の予言
http://www1.odn.ne.jp/~cam21960/nostra/nosurora.htm
聖書とノストラダムスの予言の関わりを探究している牧師のページ。ノストラダムスは聖書の意味を深く理解していたとしている。
■ノストラダムス・惑星の謎
http://www.bekkoame.ne.jp/i/nstrdm2017/
ノストラダムスの予言について、全く新しい説を考えようとしている。星座や惑星として記されているものは、実は世界地図を表わしていると解釈し、分析を行なっている。
■ノストラダムスの部屋(Starlight Cafe')
http://village.infoweb.ne.jp/~fwip3162/KBH-nostra.htm
プルトニウムを搭載した土星探査機カッシーニの墜落を“恐怖の大王”と考えている。ただし、最新のページでは「予期せぬ事態により墜落するかも」と控え目な論調に。
■ノストラダムスの予言の科学的研究
http://www.platz.or.jp/~katagiri/noscal.html
人類滅亡の予言は、解釈の誤りによるものであると主張している。また、従来の予言で直感的に見て正しそうなものを列挙している。
■ノストラダムスサロン
http://www.asahi-net.or.jp/~eu6m-askr/Nostra/nos_menu.html
15年ほど前から資料や書籍を収集してきた作者が、客観的なデータから予言を解釈しようとしている。五島勉著作の予言詩の索引を独自に作成・掲載するなど、資料の調査に関しては群を抜いている。
■ノストラダムスのページ
http://www2a.biglobe.ne.jp/~tom/nost1.html
予言に関してはほとんど工事中だが、作者が実際に見学したノストラダムスの家や墓について詳しく述べている。
●予言はウソなのか?
予言は科学的に考えれば無理であるとして、解釈レベルの問題ではなく、もとから予言はあり得ないとする向きもある。ここでは、予言に懐疑的なスタンスのWebサイトを集めた。今までに広まった予言とその結果についての検証や、予言者の弁解などが掲載されている。これを見れば、世紀末の大予言も楽観視できる?
■『予言』の授業(YPC横浜物理サークル すたのページ)
http://club.infopepper.or.jp/~suzukitakeo/Siryou/Kkkn992.html
予言を否定する学校の先生が、自分の受け持ちの授業で行なった実験の結果をまとめている。予言がはずれた時の言い逃れの例がかなり挙げられており、注目に値する。
■ノストラダムス本ブームを斬る(Begin ONLINE)
http://begin.cplaza.ne.jp/199907/nos2.html
書籍「トンデモ本の世界」などを執筆した、と学会会長・山本弘氏へのインタビュー。なぜここまでブームになったかを冷静に判断している。これを読むと、人類滅亡の心配は全くなくなってしまう。
■予言を検証する!(反オカルト主義宣言)
http://www.amitaj.or.jp/~matabee/yogen_kensyo.html
予言を全く信じていない方による、予言の検証。今までの予言がかすりもしなかったことを列挙し、反論している。反オカルトの会議室も用意されている。
■The Skeptics
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/8515/
疑似科学を検証する団体「JAPAN SKEPTICS」が、発行するニュースレター(No.31)で大予言に関する意識調査を行なっている。驚くべきことに、「信じる」人のうち「大予言に関する本を読んだことがない」人が23%もいるという。
■こりない紳士達…疑似科学者群像(松田先生の愛の小部屋 全国版)
http://nova.earth.s.kobe-u.ac.jp/~matsuda/public_html/psudo/sinchou.html
現役の科学者による疑似科学者の観察。今までの自然災害や事件の予言をきっちり検証すると、当たっていないか、あいまいなものばかりであったと批判している。
●予言を信じる? 信じない?
予言支持派と懐疑派の論争は、そう簡単には決着がつくものではない。それならば、両者の間で議論を戦わせるというのも一つの手である。議論を通じて、あなたの考え方も変わるかもしれない。
■コント韮澤くんと大槻くん
http://www.din.or.jp/~hisimoti/occu_sci.htm
超科学関連書籍の編集者と大学教授の名前をあしらった掲示板のページ。予言支持派と懐疑派が論争を行なっている。
■ノストラダムスの暗号
http://bbs.aaacafe.chuo.osaka.jp/board/bbs.cgi?778
「1999年の7の月に天から恐怖の大王が降ってくる」という予言があるが、実際には何が起こるのか、掲示板で意見を求めている。
●予言を笑おう!
もし「人類が滅亡」してしまうのならば、今さらうろたえても仕方がない。一方、はずれるというのなら、笑って済ませばいい。最後に、世紀末の大予言を笑って楽しめるサイトをピックアップした。
■ノストラダまス
http://www.asahi-net.or.jp/~gp4k-ytgi/
“恐怖の大王”とは、実は“バイアグラ”のことだった--。ノストラダムスの大予言を面白おかしく解釈してしまおうという主旨の書籍を紹介するサイトで、内容の一部を見ることができる。
■ノストラダムス後継会(地下組織団体GENUINE)
http://www2.freeweb.ne.jp/~genuine5/yogen/yogen.html
大予言がはずれた後に起こりうることをいろいろと予想して、“予言”として公開している。予言の投稿を受け付けており、うまくいけば“次期ノストラダムス”の称号がもらえるらしい。
■"Les Centuries"-百詩篇集-(Japan Racing Museum)
http://whale.cc.muroran-it.ac.jp/~mcqueen/centuries.html
「週末の勝ち馬は、終末の予言者によって予言されていた!」ということで、ノストラダムスの大予言と競馬の結果の関連について述べている。これは予言というよりも予想というべきか。
■難解バカボン
http://www.vector.co.jp/soft/dos/amuse/se007728.html
■難解バカボン 新版ノストラダムス和訳辞書
http://www.vector.co.jp/soft/dos/amuse/se011529.html
MS-DOS用の自動作文ソフトと、そのソフトに対応した辞書プログラム。これを組み合わせれば、もっともらしい予言の文章が簡単に作れてしまう。これで今日からあなたも予言者になれる?
■「のらす」と「だます」の大余言(赤シャツ★☆工房)
http://member.nifty.ne.jp/redshirt/shareJ.html
ノストラダムスの4行詩もどきを自動生成するMacintosh用のソフト。姉妹品として「1999年8月1日」というソフトもある。
('99/7/26)
[Reported by tatekawa@planet.club.ne.jp / Watchers]
ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp