■URL
http://www.ntt-east.co.jp/aboutus/news/release/9907/990727.html
http://www.bayside.ne.jp/ (BaySide)
http://www.solidaudio.jpn.net/ (SolidAudio)
http://www.hscjpn.co.jp/whatnew/new1.html (SD-1)
NTTソフトウェア株式会社(NTTソフト)は、音楽配信サービスを計画している事業者を対象に、コンテンツ配信システム運用の代行サービスを8月9日から試行開始する。事業化は10月の予定。サービスは、NTTソフトが運営する電子モール「BaySide」のサービスメニューの1つとして提供され、NTT東日本が開発した「SolidAudio 配信サーバ」と携帯音楽プレーヤーの「SolidAudio Player(写真)」を組み合わせた形で提供される。
BaySideは、NTTソフトが7月16日から開始した電子モール。サーバーや顧客管理用データベース、決済用システムなどがあらかじめ用意されており、ユーザーは、自分でシステムを構築することなしにオンラインショップを開店できるというサービス。また、販売代行料は、売り上げに応じた従量課金制になっており、立ち上げ時のコストを軽減できるのが特徴だ。今回のシステム運用代行サービスでは、事業者は、音楽コンテンツを用意するだけで、著作権を保護した上で販売もできるというしかけ。なお、株式会社ノエル、AWAL JAPANの2社がBaySideへの参加を表明しており、インディーズ系レーベルからの音源を試行期間中、無料で提供する。
「SolidAudio 配信サーバ」は、音楽コンテンツの暗号化、コンテンツの配信、暗号を復号するための鍵生成、鍵データの配信といった機能を備えたサーバー。事業者側では、音楽コンテンツの管理を自社で行ない、暗号化や鍵の配信などのセキュリティ機能をNTTソフトにアウトソーシングすることができる。また、10月の事業化開始時には、課金機能も提供する。当初はクレジットカード決済対応で、将来的には、少額決済方法にも対応する予定とのこと。
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なお、これらのシステムで販売される音楽コンテンツは、NTT、NTT東日本、神戸製鋼所らが開発した携帯音楽プレーヤー「SolidAudio Player」向けに配信される。SolidAudio Playerは、音楽圧縮技術「TwinVQ」を採用したクレジットカードサイズの携帯用プレーヤー。固有IDが割り振られたスマートメディアの利用などによる不正コピー防止策が特徴だ。BaySide上で販売される音楽データは、サンプル音はパソコンでも聴くことができるが、販売用の音楽データは、専用のドライブユニットでスマートメディアに記録した上で、SolidAudio Playerで再生しない限り聴くことはできない。なお、SolidAudio Playerは、7月30日から株式会社ハギワラシスコムより「SD-1」の名称で販売開始される。価格はオープンプライスだが、30,000円前後になる予定。
なお、携帯音楽プレーヤーについては、SDMIが仕様書「Portable Device Specification Version 1.0」を公開している。NTTソフトでは、SolidAudio Playerを含めた音楽配信方法について、「SDMIの仕様に準拠していくのが基本的な姿勢」としており、今後、ソフトやファームウェアのアップグレードで対応していく見込みだ。
('99/7/27)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]