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http://www.homepna.org/news/pressr9.htm
既存の電話回線を利用した家庭内ネットワークの仕様を策定する業界団体「Home Phoneline Networking Alliance (HomePNA)」は27日、第2世代の仕様「HomePNA Specification 2.0」を開発していることを明らかにした。昨秋にリリースされた第1世代のHomePNA 1.0仕様では、データ通信速度が1Mbpsに定められていたが、現在開発中の2.0では10Mbpsへと高速化される。
HomePNA技術は、通常の電話サービスを妨げずに、パソコンや周辺機器、情報機器を、相互に接続したりインターネットに接続する技術。HomePNA 2.0でUSBと同等の10Mbpsに高速化されることで、パソコンや周辺機器間でのデータのやりとりにも十分使用できる技術となる。
同様の家庭内ネットワーク技術には、ソニーやPhilipsなどが推進する、IEEE 1394をベースとしたAV機器向けの「HAVi」や、米Sun Microsystemsが推進するJavaをベースとした「Jini」がある。これらに対し、HomePNAは既存の電話回線を利用する技術で、新しく回線を施設するコストが不要なため、低価格化できるという利点がある。
2.0仕様のベースとして、米Broadcom社の完全子会社である米Epigram社と米Lucent Technologies社が今年3月に共同提出した仕様を採択した。HomePNA 2.0の仕様策定が完了すれば、HomePNA 1.0との互換性や相互接続性を維持しながら、10Mbpsの家庭内ネットワークが利用可能になる。HomePNA 2.0仕様は、今年後半に策定が完了する予定。
('99/7/28)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]