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【通信事業】

SprintがWBSの業務部門を買収、無線ベースの広帯域接続サービス提供へ

■URL
http://www.sprint.com/Stemp/press/releases/9907/9907270839.html

 米長距離通信大手のSprintは27日、カリフォルニア州とフロリダ州で広帯域インターネット接続サービスおよび有料テレビを提供する、WBS America社の業務部門を買収することで合意したと発表した。買収金額は1億800万ドル。米司法省と米連邦取引委員会は既に買収を了承済みで、米連邦通信委員会の承認を待ち、1~4ヵ月後に買収手続きが完了する見込み。

 WBSの業務部門は、9インチの固定アンテナで送受信する、無線ベースの広帯域通信ライセンスを保有する。同サービスの対象家庭は200万家庭。同部門の買収後、Sprintはこれらの家庭を対象に、電話サービスや広帯域インターネット接続サービス、ビデオ会議などのアプリケーションを利用できる、IPベースの通信網「Integrated On-Demand Network (SprintION)」へのアクセスを提供していく。

 Sprintは最近、People社のChoice TV、American Telecasting社、Videotron USA社、Transworld Telecasting社を買収。これらとWBSの業務部門を合わせて、Sprintは地域通信会社の回線を経由せずに、全米50都市以上の約3,000万家庭に広帯域サービスを提供できるようになる。

 なお、Sprintは今月15日、インターネット放送サイトの米broadcast.comとの間で、ビデオや音声などの広帯域番組を、DSLサービスやインターネット接続サービスの契約者に配信することで提携しており(本誌7月16日号参照)、広帯域ネットワークを使った家庭へのコンテンツ配信に意欲を見せている。

('99/7/28)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp