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【業界動向】

米連邦通信委員会、今後5年間で通信業界への規制を大幅に緩和

■URL
http://www.fcc.gov/Bureaus/Miscellaneous/News_Releases/1999/nrmc9059.html
http://www.fcc.gov/21st_century/

 米連邦通信委員会(FCC)は12日、将来に向けた戦略計画の草案「21世紀に向けた新しいFCC」を議会に提出したと発表した。これは、今後5年間に米国通信業界への規制を大幅に緩和し、通信市場が主に各社の自由競争により発展するよう導く計画。これに伴い、FCCの役割は、業界の取り締まり役から市場のまとめ役へと大きく変わる必要があると述べている。

 まず背景として、FCCはこれまで長距離通信と地域通信など通信会社の事業内容に応じて規制を行なってきたが、インターネットや他の新技術の出現によってこのような格差は減少すると指摘。ただし、FCCの主な目的である、通信分野の競争を促進し、消費者を保護するという目的は変わらないと述べている。

 このような新しい環境において、FCCは市場独占の管理から市場によって解決されない問題を取り扱う機関へと方向を変えなければならないと結論づけている。これを実現するため、デジタル時代に向けたモデル機関を設立すること、通信市場において競争を促進すること、米国民が通信革命から恩恵を得られる機会を提供すること、公共の利益において電磁波を管理すること、の4項目が盛り込まれている。

 また、規制機関から変化するのに伴い、FCCの組織も再編成する必要があると説明。さらに、通信事業の認可を合理化し、意志決定の手続きを加速化し、自動化・効率化を進めることで情報をより迅速に公開可能にする必要があるとも説明している。

 この計画は、FCCにより立案され、関連業界や消費者、州および地方自治体、大学などの代表者を召集した討論会で協議された後、議会に提出された。FCCは今後、関連業界や議会と協議し、内容を改善していく方針。

('99/8/16)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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