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【業界動向】

日本IBM、インターネットを使った製品発表会を開催

■URL
http://www.ibm.co.jp/
http://www.ibm.co.jp/NewsDB.nsf/1999/09011

発表会画面 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、個人向けPC「Aptiva」の新製品を発表した。新製品「Aptiva 20J/21Jファミリー」は、15インチ・ディスプレイ付きで価格9万円台という注目の製品だが、今回はその発表方法にも注目が集まった。

 通常の新製品発表会はホテルの会場などで開催されるが、今回は、インターネット上で製品発表会を行なう「サイバー・プレス・カンファレンス」方式がとられた。これは、リアルタイムのストリーミングビデオと、PDFによるプレスリリース/製品資料、画像データを利用してWeb上で製品発表を行なうというもの。質疑応答はフォーラム形式で進められた。報道関係には、発表会ページ(右画面ショット)のURLと開催時間が事前に連絡されていた。

 今回の発表形式については、日本IBMによると「PCサーバーの新たな利用形態を提示したい」という背景があったという。IBMでは新たに、自宅にサーバーを備え、仕事、家事などに利用するというコンセプト「e-lifestyle」を提唱しており、今回のストリーミング画像は、実際に取締役パーソナル・システム事業部長堀田一芙氏の自宅に設置したサーバーを利用して配信された。注目の新製品の発表とともに、IBMの提唱する家庭でのパソコン利用法もアピールしようという狙いだ。

 なお、質疑応答が行なわれたフォーラムでは、インターネット製品発表会に参加した記者らから、「中継の映像、音声が聞きづらい」「時期尚早」などの声も上げられている。IBMでは、「今回はあくまでも1つの試み」としながらも、「今後は3Dの画像を用意するなど工夫していきたい」としている。なお、今回発表会で使用されたストリーミングの画像は、日本IBMのサイトより一般向けにも公開する。

('99/9/1)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp