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【WORLD PC EXPO 99レポート】

Macintosh版「Outlook Express 5.0」密かに初披露

■URL
http://wpc99.nikkeibp.co.jp/

 パソコン関連の総合展「WORLD PC EXPO 99」が千葉県の幕張メッセで7日から11日まで開催されている。前号に引き続き、インターネット関連の展示をいくつかピックアップする。


●Macintosh版「Outlook Express 5.0」密かに初披露
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/0907macprdct.htm

Microsoft Booth  マイクロソフトは、Macintosh用メールソフトの最新版となる「Microsoft Outlook Express 5.0 Macintosh Edition」日本語版をWORLD PC EXPO 99の会場で公開した。とはいえ、マイクロソフトのメインブースではなく、「Macintoshソリューションパビリオン」という特設コーナーの一画に置かれた3台のiMacだけによるデモ。実は初お目見えだったにもかかわらず、気が付かない人も多かったのではないだろうか。

 Windowsユーザーとのやりとりでのトラブルを防止するため、送信されるすべてのファイルに適切な拡張子を自動付加する機能などが新たに追加されたほか、操作面でも改良されているところがあるようだ。HTML形式、テキスト形式の切り替えをボタン一つで切り替えられるようになっている。10月から配布される予定だ。

 なお、今回はメールソフトだけの公開ということで、気になる「Internet Explorer 5.0 Macintosh Edition」については、まだ先になりそうだという。


●アドビ、リリース間近のWeb作成ソフト「GoLive 4.0」をアピール
http://www.adobe.co.jp/product/golive/index.html

Adobe Booth  アドビシステムズのブースでは、2つ設置されたステージのうち、メインのステージをすべてWeb関連のデモンストレーションに割り当て、Web作成ソフト「GoLive 4.0」や「Photoshop 5.5」も利用したWebサイト構築テクニックなどを紹介していた。

 GoLive 4.0は、高度なレイアウト機能で定評のあった「GoLive CyberStudio」の最新バージョン。以前はMacintosh用のみのソフトだったが、開発元の買収でアドビブランドとなった今バージョンから、Windows版も同時に提供されることになった。英語版が5月にリリースされて以来、日本語版の発売が待たれていたが、9月24日に発売される。価格はオープンプライスで、実売は4万円程度になる。10月には、GoLive 4.0と同社のグラフィックソフトなどをパッケージした「Adobe Web Collection」も発売する予定だという。


●低価格HomePNAアダプターで家庭内ネットワークが身近に
http://www.homepna.org/

Pegasus  既存電話回線を利用した家庭内ネットワークの標準化仕様「Home Phoneline Networking Alliance(HomePNA)」を紹介するパビリオンでは、アイ・オー・データ機器が、個人ユーザーでも導入できる価格帯となるHomePNAアダプターを参考出品していた。

 展示されていたのは、「Lan-Egg for HomePNA(仮称)」という製品で、まだケースはなく、10cm×10cm程度の基盤むきだし状態のもの。モジュラー端子、USB端子を備えており、それぞれ各部屋にあるモジュラー端子、パソコンのUSB端子と接続する。屋内に敷設済みの一般電話回線で利用でき、ハブも設置する必要がないため、家庭内で手軽にネットワークを構築できるようになるという。ネットワークは全長150mまでで、最大25台のパソコンを1Mbpsで接続可能。HomePNAは5.5MHz~9.5MHzの帯域を使うため、電話(~4KHz)やISDN(4KHz~300KHz)、ADSL(300KHz~1MHz)などとも相互干渉することなく、同時に利用することができるとしている。

 発売は10月末ごろで、価格は1万~1万5,000円程度。USB版ボックスタイプのほかに、PCI用の拡張カードタイプも同時に発売される予定だ。なお、Lan-Egg for HomePNAには、台湾のネットワークLSIメーカーであるADMtekが開発した「Pegasus」というHomePNAコントローラーチップが使われている。アイ・オー・データ機器のほか、Accton Technologyなど数社が同チップを利用した製品を開発中だという。


●アクト・ツー、Macintosh用MP3トータルパッケージソフト
http://mp3.act2.co.jp/

Act2 Booth  アクト・ツーでは、7日に発売したばかりのMacintosh用MP3パッケージソフト「MacMP3」を紹介していた。MacMP3は、ファイル作成用のエンコーダーと再生用のプレーヤーからなるMP3のトータルパッケージ。Windows用では同様のパッケージソフトはいくつか登場しているが、Macintosh用では初めての製品だという。価格は1万2,800円だが、会場では6,667円で特価販売されていた。

 エンコーダーでは、オーディオCDからファイルをドラッグ&ドロップするだけで、CDからダイレクトにMP3ファイルを作成可能。インターネット上のCDデータベースサーバー(CDDB)にも対応しており、CDや曲のタイトルを自動認識できる。一方、再生時もファイルをドラッグ&ドロップするだけで再生が可能。プレーヤーソフトのデザインは、iMac風のものも用意されている。


('99/9/9)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp