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【業界動向】

ISPのMTCIが証券会社を設立へ
未公開企業ながら公募による新株発行も実施

■URL
http://www.mtci.ne.jp/

 ISPのMTCIは15日、未公開株の流動化を一段と高めるためMTCI証券会社を設立すると発表した。

 MTCI証券は、会社設立時、つまり実体がまだ無く事業計画書だけがある、いわゆるシードやエッグなどとよばれるアーリーステージに投資する証券会社だという。11月末には証券会社を設立(現在は設立準備室)し、その後約2ヶ月の審査機関を経て早ければ来年1月に営業を開始する予定。

 具体的には、MTCI本体を含め同グループ会社21社を順次日本証券業協会のグリーンシート(気配公表銘柄)市場で取引を開始させる予定。日証協は、グリーンシート銘柄を早晩100社にしたい意向(現在38銘柄)だが、その時には取り扱い銘柄数を50社まで拡大させて、グリーンシート市場でのメインプレーヤーになることを目指す。これらの企業の公募増資の引き受け手数料や、自己勘定売買が主な収益となる。

 MTCIは、未公開企業にもかかわらず公募による資金調達を行なおうとしている。未公開企業の場合、経営権を確保するために譲渡制限をつけて株式を発行するが、同社はこの譲渡制限を撤廃し自社株を自由に売買できる流動性を生み出した。昨年の第三者割り当て増資で、すでに株主数は2,000人いるという。

 そして、MTCIは一般公募により自ら新株を発行することを決め、同社のWebサイト上に公告している。発行株式数は額面普通株式4,000株、発行価額は1株256万円、発行価額中資本に組み入れない金額は1株につき128万円、申し込み期間は今月20日から27日まで、払い込み期日は今月29日となっている。問い合わせ、資料請求は15日から開始されている。また、今回の発行に伴う目論見書もPDF形式でWeb上で閲覧可能。

('99/10/15)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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