■URL
http://www.hp.com/ghp/Highlights/19oct99.html
http://www.instant-delivery.com/
Hewlett-PackardとNew York Times on the Webは19日、提携を発表した。これにより、HP Instant DeliveryサービスにおいてNew York Timesのコンテンツを利用できるようになった。
HP Instant Deliveryサービスは、HP社が提供している無料のサービスで、専用のソフトウェアをダウンロードし、提供されているコンテンツを登録しておくと、インターネットに接続したときに自動的にコンテンツをダウンロードし、プリンターから印刷するというもの。スケジュール機能を利用すれば、指定時刻にネットに自動接続し、コンテンツを印刷しておくこともできる。HP社はプリンターのメーカーとしても知られており、こうしたサービスを通してプリンターの新しい用途を提案している。
The New York Times on the Webをこのサービスで利用するときには、Quick News、Business、Technology、Sports、Arts/Livingの中から3つを、さらに配布される時刻をMorning Edition、Afternoon Update、Evening Updateの中から選択する。印刷される「紙面」には一面記事のほかに写真、他の記事の要約なども含まれる。
HP Instant DeliveryサービスではこれまでにもMSNBC.com、National Geographic Interactive、CBS SportsLineなどのコンテンツが利用できたが、New York Timesのようなオピニオンペーパーが利用できるようになるのは珍しい。
このサービスでは新しい技術は何ら使用されてはいない。実際、多くのオンライン新聞では印刷しやすいように紙面を構成しており、特定の記事を印刷して後で見るのはごく普通のことと言える。しかし、いったんこの作業を自動化すると、印刷代は自己負担するとしても、無料のカスタマイズされた新聞が手元に届くのは新鮮で、未来の新聞の姿を先取りしたような気分にさせてくれる。
('99/10/20)
[Reported by taiga@scientist.com]