米America Online(AOL)とGatewayは20日、インターネット事業で広範囲にわたる提携を結ぶことで合意した。今後2年間にわたりAOLがGatewayに8億ドル出資し、両社のサービスや製品の共同マーケティング、家庭向けデバイスの開発などを行なう。
まず、Gatewayの出荷するすべてのパソコンにAOLのソフトをバンドルし、Gatewayのチャネル経由でのユーザー獲得を狙う。従来、Gatewayのパソコンには同社の運営するISP「Gateway.net」用のソフトがバンドルされていたが、購入者は利用するISPをこれら2つから選択できるようになる。
さらにAOLは、ネットワークのインフラや運用、ユーザーサービスなど、Gateway.netの運営をすべて請け負う。Gateway.netブランドは継続して提供されるが、Gateway.netのユーザーは、AOLのパーソナライズコンテンツをはじめ、AOL傘下のCompuServeやNetscapeのサービスがあわせて受けられるようになる。
家庭用のネットワーク機器やインターネット端末も共同で開発する。AOLの「AOL Anywhere」戦略を推し進めるもので、数カ月以内にも製品を発表する。また、ブロードバンドに対応したパソコンも投入する計画だ。
このほか、オンラインショップでの共同マーケティングも行ない、Gatewayは、AOL上での自社製品のマーケティングに8,500万ドルを投資する。
AOLのBob Pittman社長兼COOは「Gatewayは、ISPを開始した最初のパソコンメーカーであり、パソコンの購入目的の最たるものがインターネットだということをよく理解している」と述べ、ISPとパソコンメーカーによる今回の提携が、両社の事業を互いに補完しあうものだということを強調している。
('99/10/21)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]