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【業界動向】

光ネットワークのSycamoreがNASDAQに新規公開
米国IPO史上4番目の暴騰

■URL
http://www.sycamorenet.com/

 米国NASDAQ市場に先週末22日、次世代光ネットワーク製品メーカーのSycamore(ティッカーシンボルSCMR)が新規公開(IPO)し注目を集めた。CienaやLucent Technologies、Nortel Networksなどと競合する企業だ。

 1株あたりの公募価格帯は、当初予定の18-20ドルから一気に35-37ドルに引き上げられ、結局これをさらに上回る38ドルに決定されたほどの人気ぶり。公募株数も、当初の650万株から750万株に増加された。初日の取引では、初値が270 7/8ドルと公募価格比7.1倍の暴騰。終値ではさすがに軟化し184 3/4ドルとなったが、それでも同4.9倍の値上がり。

 公募価格に対する初日終値の値上がりでは、米国IPO史上4番目の記録となった。第1位は、1998年11月13日IPOのインターネットコミュニティーtheglobe.comが初日7.1倍の値上がり、第2位は本年9月28日IPOのギガビットイーサネットFoundry Networksが同6.3倍、第3位は本年1月15日IPOの金融情報サイトMarketWatch.comが同5.7倍で、いずれもインターネットに関連した企業となっている。

 また、時価総額は144億ドルで、Cienaの47億ドル、3Comの95億ドルを大きく超えている。

 SycamoreのGururaj "Desh" Deshpande創立者・会長と、Daniel E. Smith社長兼最高経営責任者は、元Cascade communicationの幹部だった。Cascadeは1997年にAsend communicationに買収され、その後AsendはLucent Technologiesに200億ドルで買収された。このため、独立系未公開のネットワーク関連企業が希少になっていることや、将来の買収思惑も描きやすいなど、本業以外の面でも投資家が期待をよせたのかもしれない。

 同社の顧客には、Williams Communications、Millennium Optical Networksなどがいる。来年上半期には、光スイッチを投入する予定。また、同社製品の世界的な販売にドイツのSiemensが協力することも見込まれているようだ。

('99/10/25)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp