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大量購入のメリットを最大限に生かした新しいコンセプトの逆オークションサイト「BazaarE.com」がオープンした。
個人消費者が小売店でコンピュータなどを購入するときと異なり、大企業などの大口顧客は大量に同じ機器を購入するときに小口顧客では決して得られないような大幅なディスカウントを得られることがある。BazaarE.comではこうした大幅なディスカウントを得るために、同じ商品を求めている人をインターネットを利用して集める。そしてそのようにして人を集めながら、同時に売り手に対して値段の提示を求め、いわゆる逆オークションを行なう。大量の客が集まるのは売り手にとって嬉しいことなので、多少安くしても利益は出ると考える業者が出てくるわけだ。逆オークションの過程では商品そのものの値段だけではなく、送料、リベートの有無など、顧客にとって有利な要素を出来るだけ総合的に判断できる仕組みを整えている。そして、十分な人数が集まってきて、大幅なディスカウントが満足できると考えた時に、客が売り手を競り落とせばよい。
実はこの大量購入によるディスカウントというアイディアは目新しい物ではなく、Accompany.comなどのベンチャー企業が同じ試みに取り組んでいる。しかし、そうした既存の企業の多くでは初めて参加する時にクレジットカード番号を入力しなければならなかった。しかも売り手の業者を選択できないために、「ほかの業者だったらもっと安くできたかもしれない」という不満感が残る場合があった。また基本的に購入できる商品は企業が選ぶという不便さもあった。
このBazaarE.comはこうした問題を解決し、買い手、売り手、双方を出来るだけ対等に扱うことによって、双方に最大限のメリットをもたらそうとしている。
('99/11/4)
[Reported by taiga@scientist.com]