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【ソフトウェア】

Web上の欲しい情報だけを表示できる「OmniViewer」

■URL
http://www.digiportal.com/

ScreenShot  米DigiPortal Software LLC社は、ニュースビューワーソフト「OmniViewer」をリリースした。あらゆるWebサイトからユーザーの欲しい情報だけを読み込み、デスクトップに表示できる。Windows 95/98/NT4.0対応で、同社のWebサイトでダウンロード配布している。価格は34.95ドルだが、14日間の無料試用が可能だ。

 OmniViewerでは、ニュースのヘッドラインなどをWebサイトから自動的に読み込み、ティッカー形式でスクロール表示する。気になるニュースについては、ティッカー上のテキストをクリックすることで、独自ブラウザーまたは通常のWWWブラウザー上に記事の全文を表示。サマリーが用意されているサイトでは、カーソルを合わせるだけでサマリーをポップアップ表示することも可能だ。これにより、バナー広告やグラフィックなどの煩わしいデータやいらない部分を読み込むことなく、必要な情報だけを見られるようになる。キーワードを登録しておけば、該当するニュースを読み込んだ際にアラートを出すことも可能だ。

 見かけはかつての“プッシュ”そのものだが、どのサイトのどの部分を読み込んでくるかをユーザー側で自由にカスタマイズできるという点で、配信する情報があらかじめ決まっているプッシュと大きく異なっている。ウィザードにより、読み込む情報の範囲や条件をかなり細かい部分までスクリプトに設定できるようになっている。ただし、そのサイトのフォーマットやHTMLの構造を理解していないと、すべて自分で設定するのは難しいかもしれない。米国の主なニュースサイトやポータルについては設定ファイルがあらかじめ用意されているので、最初はこれらを利用することになるだろう。

 なお、編集部で試してみたところ、ティッカー上では日本語のサイトも問題なく表示できた。ただし、独自ブラウザーは日本語表示に対応していないらしく、全文を見る場合には通常のブラウザーで表示しなければならなかった。独自ブラウザーは動作が軽いため残念だ。また、スクリプトを設定するウィザードも日本語に対応しておらず、ページを丸ごと読み込むような設定は簡単だが、範囲や条件まで指定した細かい設定はかなり手間取るかもしれない。

('99/11/4)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp