■URL
http://db.oracle.co.jp/news/owa/news.NEWS_DETAIL?p_news_code=325
http://www.open-here.co.uk/
日本オラクルは4日、デジタルテレビ放送向けのソリューション「Oracle Interactive TV Solution」を発表した。
このソリューションは、普及が迫るデジタルテレビ放送を利用した大規模な双方向サービスを効率的に実現させるもの。データベース管理システム「Oracle8i」を中核とし、デジタル放送受信端末の管理モジュールや放送管理のインターフェイスモジュールなど、さまざまなソフトウェアを高速に稼動させる。すでに開発・導入されているアプリケーション・モジュールとも組み合わせることが可能で、UNIXをベースとしたシステムを容易に構築できる。
具体的な特徴としては、数百万人規模のユーザーを管理でき、数十万のユーザーが同時にアクションを起こしても効率的にトランザクション処理が可能なこと。また、画像、音声、HTML、XMLなどさまざまなフォーマットを一元管理することもできる。ISPやCATV事業者、BS・CS衛星放送事業者、デジタル地上波放送事業者、銀行、証券など電子商取引サービス企業、ゲームビジネスなどをターゲットに営業活動を進めていく。これらの事業者向けにオラクルは、トランザクションサーバーや課金・顧客管理、メールサーバーなどバックチャネルシステムやブロードキャストサーバーを構築し、コンテンツ製作環境やクライアントアプリの開発を行なう。
同ソリューションを使った双方向サービスでは、すでに実績がある。英国BskyBのデジタル衛星放送向けインタラクティブサービス会社Open Interactiveで、BskyB、BT、MidlandBank、松下電器産業が出資している。10月現在で180万人のユーザーを抱え、5年後には550万人以上になる見込み。システムは、Oracle8、HP-Unix、Alpha Serverで構築され、現在4,000同時トランザクション処理が可能だが、10,000以上の同時トランザクションへのスケールアップを行なう予定になっている。年末までには、Cable&Wirelessもインタラクティブサービスを行なう予定。
一方、この「Oracle Interactive TV Solution」を推進させるため、これまでのNC事業部を4日からi-revolution事業部に組織変更した。iはinternet、interactive、innovationの意で、TV Solutionの推進のほかLiberateTechnologies社製品のマーケティングなどを行なう。Liberateは、旧Network Computerのことで本年5月に社名変更した。テレビのセットトップ・ボックスなど情報端末に提供することを可能にするソフトウェア・プラットフォーム・プロバイダとして標準技術の確立を目指している。
('99/11/4)
[Reported by betsui@impress.co.jp]