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米国Sun Microsystemsの創立者の一人であるScott McNealy会長兼CEOが4日来日し、記者会見を行なった。
まず、インターネットについては「自動車でも洗濯機でも、市民も学生も、すべての人やデバイスがIPアドレスを持ち、各々がカスタマイズされたWebサイトをもつ時代となった」と語った。例えば、コカコーラの自販機にプロセッサーを搭載させインターネットにつなげることで管理し、温度が上がった価格も値上げするなどの仕組みも登場。このように、電子的な核をもつものはすべてつながっていく時代が到来したという。
この時代のなか、以前の状況とは一変。5年前は、何かアクションを起こそうとした時には必ずWindowsアプリケーションが必要だったが、今やその必要はなくPC中心から完全に脱PC時代に突入したとみている。この時代のなかで、Sunは「ネットワーク・コンピューティング・モデルをさらに推進していく」と述べた。
そこで、JavaStationを推進していくという。Java技術をベースにした企業向けのネットワークコンピュータで、このシステムではデスクトップでの管理を排除することにより、PCよりも低価格、低運用コストで資源を有効活用させることが狙い。MicrosoftのOfficeのためにPCを手放せなかった向きにも、「買収したスター・ディビジョンのスウィート・ソフト・パッケージStarOffice、StarPortalにより、もうローカルでOSをもたなくてもよいのだ」とした。StarOfficeはコードも含め無償配布しており、MicrosoftでもLinuxでもほぼすべてのファイルを扱えるという。すでに、ここ1ヶ月間で100万ダウンロード、CD-ROMで100万配布されているという。
今後の展開については「一段とJavaアプリケーションを強化していき、あくまでもサーバービジネスで成功をおさめていく」と述べた。StarOfficeについては、来年夏に日本語版と中国語版を無償配布する予定だという。日本のPCへのバンドルも計画している。
('99/11/4)
[Reported by betsui@impress.co.jp]