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日本オラクルは8日、オラクルのWeb-to-goクライアントを利用したインターネット・アプリケーションをモバイル環境へ適応する最新プラットフォーム「Oracle8i Lite Release4.0」Windows NT/95/98版を今月26日から出荷開始すると発表した。
Windows CE版は来年2月を予定している。WorkPadとして販売されているPalm Computing(「iConnect」に含まれる「Consolidator for Palmで対応)のほか、次世代携帯電話に採用されているEPOC32(Symbian)、今後家電製品への組み込みが進むと考えられているChorus OS(SunMicrosystemsが買収)へも順次対応していく。ライセンス価格は、1ユーザーあたり3万9,000円。追加ライセンスにはボリューム・ディスカウントを行なう。
「Oracle8i Lite」は、単なる持ち運び型の小データベースではなく、インターネット・アプリケーションをネットワーク接続時でも非接続時でも利用できる環境を提供する製品。既存製品「Oracle Lite Release3.5」の後継製品で、核となる軽量データベース・コンポーネント「Oracle Lite」と、オン、オフライン切り替え時にクライアント側とサーバー側のデータを自動的にレプリケーションするコンポーネント「iConnect」、小型Webサーバー「Web-to-go」の3つのコンポーネントから構成されている。
オンライン時には、企業内のサーバー上のアプリケーションとデータを利用し、オフラインになると「Oracle Lite」に格納された企業内と同一のものを利用する。そして、再びオンラインに復帰した時「iConnect」を利用して最新状態にレプリケーションする。例えば、オンライン・ショッピング中、急にほかの用事を済ませなくてはならずいったんオフラインにし、用事を済ませたあとオフラインのままショッピングを続けることができる。そして、最後にオンラインに復帰してショッピングしたデータを送るといった使い方が考えられる。
「Oracle8i Lite」は、すでにトヨタ自動車の全国販売店向け次世代業務システム「ai21」の、現場営業スタッフ向けPC利用システム「PAL」に採用された。ほか、カシオ、CSK、日本IBM、Palm Computing、日立製作所など19社が同製品に対し賛同表明している。
('99/11/8)
[Reported by betsui@impress.co.jp]