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【調査結果】

調査会社が「ブラウザー戦争時代の終わり」を宣言

■URL
http://www.zonaresearch.com/browserstudy/1999/nov99/index.htm

 1つの時代は終わり、また1つの時代が来る。そんな調査報告を調査会社のZona Researchが発表した。同社は'96年1月からずっと企業ユーザーを対象にどのブラウザーが使用されているかを調査してきたが、今日発表された調査結果が最後の物となる。236の企業ユーザーを対象にした最後の調査結果ではMicrosoftのInternet Explorer(IE)のシェアは64%、それに対してNetscape Navigator(NN)のシェアは36%にとどまった。

 調査が開始された'96年の1月時点での両社のシェアは、IEが2%、NNが71%とNNが圧倒的なシェアを誇っていた。これらの数字を逆転させる大きな要因が、企業の決めたブラウザーを社員が使わなくてはならないとする「ブラウザーポリシー」にあったことを調査結果は示している。実際ブラウザーポリシーを持っていた企業は'96年1月には33%で、そのうち91%がNNを推奨していた。今回発表された最新の調査結果では、ブラウザーポリシーを持っている企業は73%でそのうち69%がIEを推奨しており、企業ユーザーの動きがIEに勝利をもたらしたという側面を示している。

 調査が始まった'96年の始めには、主に9つのブラウザーが市場に存在していたことも忘れてはならないだろう。例えば、Quarterdeck Mosaic、Wollongong Emissary、NCD Marinerといったものだ。しかし、これらは市場に対する影響力を失い、MicrosoftとNetscapeが市場の行方を決めるキープレイヤーとなった。

 調査を担当したZona ResearchのChief Analyst、Clay Ryder氏は「我々はブラウザーテクノロジーからインターネットのコンテンツへと、重要な部分がシフトしているのを目撃しているのだ」と述べている。

('99/11/9)

[Reported by taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp