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【業界動向 / プライバシー】

FTC、オンラインプロファイリングに関するワークショップ開催

■URL
http://www.ftc.gov/opa/1999/9911/onlinepitofsky.htm

 米連邦取引委員会(FTC)は8日、米商務省と共同で、オンラインで個人情報を間接的に収集する「オンラインプロファイリング」の問題を扱った公開ワークショップを開催した。FTCはこれまでの4年間で、オンラインユーザーがWeb上で直接入力する個人情報について、業界の自主規制を求めるなどの政策を推進してきた。今回のワークショップでは、ユーザーがバナー広告をクリックした場合に、個人情報が間接的に収集される問題が取り扱われた。

 WWWが商業市場として拡大していることを反映して、インターネット広告市場も成長しており、その売上高は、米国だけでも1996年の3億ドルから1998年には20億ドルに増加、2003年には115億ドルに達すると予測されている。また、毎月数十億もの広告がユーザーに配信されているという。FTCは、このような現状において、オンライン広告の役割を確立することが、販売業者および消費者の利点になるとしている。

 オンラインプロファイリングを使うと、ユーザーが訪問したWebサイト上で見た広告を記録して同じ広告を再度表示しないようにしたり、訪問したWebサイトやクリックしたバナー広告から嗜好を推定してそれに合わせた広告を表示するといったことができる。FTCは、このような処理がユーザーに通知されずに無断で行なわれていることを問題視している。

 今回のワークショップでは、オンライン広告を興味のあるユーザーに表示したい業者を考慮しながら、いかに消費者を保護するかといった課題について、討議が行なわれた。まずは、オンライン・プロファイリングに関する概要がレビューされた後、プロファイリング技術、消費者と企業にとってのコストと利点、現在進行中の業界の自己規制について、発表が行なわれた。

('99/11/9)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp