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東京めたりっく通信は11日、一般電話回線を利用したADSLによるインターネット常時接続サービスについて料金体系を発表した。個人向けのサービスは、以前から報じられていた月額5,500円が実現する。東京都内の一部地区において年内にも開始する。
個人向けでは、下り640kbps／上り250kbpsの「標準接続」を月額5,500円で、下り1.6Mbps／上り270kbpsの「高速接続」を月額8,000円で提供する。いずれも、初期費用として加入料3万5,000円、開通接続料1万5,000円が必要となる。法人向けでは、下り640kbps／上り250kbpsの「標準接続」を月額3万2,000円で、下り1.6Mbps／上り500kbpsの「高速接続」を月額5万5,000円で、下り6Mbps／上り640kbpsの「超高速接続」を月額15万円で提供する。加入料は9万5,000円、開通接続料は5万円となる。
個人向けと法人向けの違いは、ユーザーが法人格を持っているかどうかではなく、IPアドレスの形態により区別される。個人向けではプライベートアドレスが1個、法人向けではグローバルアドレスが8個配布される。したがって、個人でもより高速な環境を使いたい場合やサーバーを設置したい場合、LANから接続したい場合などは法人向けを、逆に企業でも常時接続環境だけ欲しいSOHOなどの場合は個人向けを選択できる。
サービスエリアは都内の四谷、新淀橋、茅場兜、池袋、青山、三田の6電話局管内。当初は各局750ユーザー限定で、設備工事が完了した局から順次サービスを開始する。まず四谷と新淀橋の一部で12月にも開始し、その他の局についても2000年3月までに開始する。サービス利用可能な局番や開始時期などについては、同社のWebサイト上で告知していく。ただし、事前に申し込みを受け付けていた仮加入者がすでに3,000人以上いるとしており、エリアによっては順番待ちとなる可能性もある。
なお、ADSLサービスを受けるには、東京めたりっく通信に支払う上記料金のほかに、NTT地域会社に支払う「電話線接続料金」が必要となる。これはMDF（主配線盤）接続料に相当するものだが、「NTTからの提示がなく、監督官庁の認可も得ていない」として今回は具体的な金額は発表されなかった。同社では月額数百円になると見ており、個人向けの標準接続では月額6,000円程度に収まるようだ。
('99/11/11)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]