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【調査結果】

ネット時代に生き残るためのビジネスモデルとは何か

 調査会社Forrester ResearchのJohn McCarthy氏は「ほとんどの企業はインターネット経済が新しいビジネスモデルとテクノロジーを要求していることを理解している。しかしどのビジネスモデルが成功するかを割り出したり、既存の企業業務をインターネット技術と統合していくための方法を見つけ出した企業は少ない」と語った。そんな中、同社が主催したフォーラムに800の企業幹部が集結し、この問題について検討した。

 それによると、インターネット経済の根幹にあるのは「eBusiness Network」である。これはすなわち、サプライヤーと消費者のそれぞれ独立したネットワークのことと言える。これらのネットワークによって、サプライヤーや消費者の間に長い間にわたって築き上げられてきた関係は破壊される。その上で、ネットワークが市場経済の流動性を高め、決済コストを押し下げるためにより効率的な市場が形成される。最終的には企業は外部からの競争にさらされることになり、企業体は仮想化し、1つの企業が材料生産から製品製造までを行なうような時代は終わりを迎えることになる。

 こうした推測を元に、Forrester Researchではインターネット経済時代に成功するであろう企業形態を5つ挙げた。1)顧客と企業との関係を体験にまで昇華させるサービスを提供する企業 2)製品やサービスの価値を顧客に合わせて最適化することによって付加価値をつけ、販売する企業 3)ブローカー、中間業者。需要と供給の関係によって売り手と買い手をオンラインで結び併せる企業 4)特定の分野に秀でるスペシャリストの企業 5)インフラストラクチャープロバイダー企業。としている。

('99/11/15)

[Reported by taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp